・概要
今回はC-R移相型発振回路を設計製作し、実際に正弦波を発生させる実験を行った。
まず回路の設計を、RCで構成された位相を60°ずらす回路を三段重ねることによって位相を180°ずらす回路と、エミッタ接地増幅回路の二つに分けて設計した。エミッタ接地増幅器は入力波形の位相を180°ずらすことで正帰還になり発振する。エミッタ接地増幅器の増幅率はほぼRC/REによって導かれ、増幅率を200以上に設定するため、RC=10kΩ、RE=50Ωとした。そして三段重ねた位相回路と増幅器を接続することによってC-R移相型発振回路を製作することが出来た。
次に製作した回路を用いて正弦波を発生させる実験を行った。直流電源がだいたい10V付近で発振が始まり、正弦波が現れたのを確認した。そのあと電圧を段々上げていくと11.5Vを過ぎたあたりから波形が消えていった。発振時の周波数は1.1kHz弱程度のものが得られた。
この実験を通じてRC回路でエミッタ接地増幅器との位相を0にし、発振することによって正弦波が得られることができる事がわかった。
・実験目的
C-R移相型発振回路を設計製作し、実際に正弦波を発生させる。
・C‐R移相型発振器の製作
まず図1のような回路を考える。入力に正弦波を加えた時に、入力電圧値と出力電圧の位相差が60°となるRの値を決定する。このとき使用するコンデンサCはC=47*10^2[pF]、発振時に出る周波数を2[kHz]とすると、としてRの値が決定する。またこのときの入力と出力の比は、位相差が60°となることから 入力:出力=2:1 となる事がわかる。
次に図2のような回路を考える。トランジスタの増幅率ほぼRC/RE(RCとREの値は任意の値)で決定する。いま、電流増幅率を200以上に設定するとRCとREのあたいをRC=10[kΩ]、RE=50[Ω]として決定する。
このとき各素子に流れている電流、加わる電圧を求める。
電気工学実験
テーマ 発振回路の製作
実験者 :
共同実験者 :
実験日 :6月30日、7月 7日
提出期限 :7月14日
提出日 :7月14日
再提出日 :7月21日
再々提出日 :7月22日
概要
今回はC-R移相型発振回路を設計製作し、実際に正弦波を発生させる実験を行った。
まず回路の設計を、RCで構成された位相を60°ずらす回路を三段重ねることによって位相を180°ずらす回路と、エミッタ接地増幅回路の二つに分けて設計した。エミッタ接地増幅器は入力波形の位相を180°ずらすことで正帰還になり発振する。エミッタ接地増幅器の増幅率はほぼRC/REによって導かれ、増幅率を200以上に設定するため、RC=10kΩ、RE=50Ωとした。そして三段重ねた位相回路と増幅器を接続することによってC-R移相型発振回路を製作することが出来た。
次に製作した回路を用いて正弦波を発生させる実験を行った。直流電源がだいたい10V付近で発振が始まり、正弦波が現れたのを確認した。そのあと電圧を段々上げていくと11.5Vを過ぎたあたりから波形が消えていった。発振時の周波数は1.1kHz弱程度のものが得られた...