・概要
今回の実験ではB級プッシュプル増幅回路の動作を理解するための実験を行った。実験内容はプッシュプル回路の入出力特性、周波数特性、バイアス電流の変化によるクロスオーバー歪みの観察である。
まず初めに入出力特性の実験を行った。0.5Vから0.1V刻みに入力電圧を上げていき、そのときの出力電圧を記録した。入力電圧が2.7Vまで上がった時に出力が歪んだ。
次に入力電圧を0.5V一定として周波数特性を記録した。10Hzから波形を観測出来なくなった260kHzまで漸次周波数と変化させた。電力利得PGは低周波(10〜30k)の範囲では一定に上がっていったが、それからは急激に変化していった。
最後に歪率計を用いてクロスオーバー歪みを観察した。これは0付近まで増幅に使用してしまうため、半波のつなぎ目付近に歪(クロスオーバー歪という)が生じてしまう。歪率はバイアスが2.0のときに一番小さかった。
今回の実験で大まかではあるが、A級、B級の増幅回路について理解できた。
・実験目的
トランジスタB級プッシュプル増幅回路の動作を理解し、A級やB級との違いについて理解する。
1)入出力特性の測定
入力信号を0から漸次増加させて出力が飽和するまで、入出力電圧を記録する。
2)周波数特性の測定
入力信号電圧を出力が歪まない一定値にして、周波数を10Hzから徐々に増加(対数目盛)させて出力電圧を測定する。
次式から電力利得を算出する
3)バイアス電流を変化させ、クロスオーバー歪みを観察する。
また、歪率計を用いて歪率を測定する。
・考察
1)dB表示の周波数特性のグラフを見ると、15Hz〜30kHz程度までは一次関数的に利得が安定している。だがそれ以降は利得が急激に上がり、急激に下がっている。この回路は低周波電力増幅回路を言うことを考えると15Hz〜30kHz程度の周波数を増幅することに適しているといえる。
電気実験報告書
低周波電力増幅回路(プッシュプル回路)
実験日 11/4
提出日 11/11
概要
今回の実験ではB級プッシュプル増幅回路の動作を理解するための実験を行った。実験内容はプッシュプル回路の入出力特性、周波数特性、バイアス電流の変化によるクロスオーバー歪みの観察である。
まず初めに入出力特性の実験を行った。0.5Vから0.1V刻みに入力電圧を上げていき、そのときの出力電圧を記録した。入力電圧が2.7Vまで上がった時に出力が歪んだ。
次に入力電圧を0.5V一定として周波数特性を記録した。10Hzから波形を観測出来なくなった260kHzまで漸次周波数と変化させた。電力利得PGは低周波(10~30k)の範囲では一定に上がっていったが、それからは急激に変化していった。
最後に歪率計を用いてクロスオーバー歪みを観察した。これは0付近まで増幅に使用してしまうため、半波のつなぎ目付近に歪(クロスオーバー歪という)が生じてしまう。歪率はバイアスが2.0のときに一番小さかった。
今回の実験で大まかではあるが、A級、B級の増幅回路について理解できた。
実験目的
トランジスタB級プッ...