1.フリーターとは?
まず、フリーターとは何か。フリーターとは、
フリー・アルバイターを略した英独混在和製英語。若者の定職離れを指す言葉として1980年代後半から使用される。総務省は「15〜34歳の若者(ただし、学生と主婦を除く)のうち、パート・アルバイト(派遣等を含む)及び働く意志のある無職の人」と広く定義。90年の183万人から10年余りで417万人(2001年)に急増。(知恵蔵2004)
と、されている。フリーター人口がこれだけ増えているにもかかわらず、フリーターに対する世間の目は未だに冷たい。似たもので、最近認識が上がってきているNEET(Not in Employment, Education or Training)があるが、NEETの方は働く意志がない、という点で大きく異なる。就業意欲があってもなお、扱いが定職者と大きく違うフリーター。この違いは何故生まれるのか。
2. フリーターの位置するところ
正社員より賃金が安く、時に厚生年金、雇用保険などの制度がない。学生アルバイトならまだしも、その仕事で生活をしているフリーターには不利な条件だ。裏を返すと、雇用側にとっては、リストラクチャリングで経費削減、人件費削減をしなければならないので、同じ時間働けるのであれば、フリーターを雇った方が断然お得、な訳である。
フリーターの年収が106万円に対し、正社員なら387万円。生涯賃金に換算すれば、高卒フリーターが5200万円しか稼げないのに、同じ高卒の正社員は2億1500万円を手にする。その差は四倍以上だ。(『讀賣新聞』2004年12月16日 朝刊)
つまり、生涯賃金が1億6300万円も違うということである。それに国民年金と厚生年金の差が加わると、四倍では済まないだろう。この賃金差は、会社に留まるか、留まらないか、の違いではないだろうか。いつ辞めるかわからないフリーターの賃金と、正社員の賃金を同じにするわけにいかないのは周知の事実である。
目次
フリーターとは?
フリーターの位置するところ
離職率に見る就職
これから
1.フリーターとは?
まず、フリーターとは何か。フリーターとは、
フリー・アルバイターを略した英独混在和製英語。若者の定職離れを指す言葉として1980年代後半から使用される。総務省は「15~34歳の若者(ただし、学生と主婦を除く)のうち、パート・アルバイト(派遣等を含む)及び働く意志のある無職の人」と広く定義。90年の183万人から10年余りで417万人(2001年)に急増。(知恵蔵2004)
と、されている。フリーター人口がこれだけ増えているにもかかわらず、フリーターに対する世間の目は未だに冷たい。似たもので、最近認識が上がってきているNEET(Not in Employment, Education or Training)があるが、NEETの方は働く意志がない、という点で大きく異なる。就業意欲があってもなお、扱いが定職者と大きく違うフリーター。この違いは何故生まれるのか。
フリーターの位置するところ
正社員より賃金が安く、時に厚生年金、雇用保険などの制度がない。学生アルバイトならまだしも、その仕事で...