○絵巻の特徴の考察:実際に絵巻を読んで気づいたことを思いつくだけ書き出してみましょう。
・常に、開くのと巻くのを繰り返すので、とても腕が疲れる。また、読後も巻きなおさなければならないので、手間がかかる。
・座らないと、読めない。
・巻いてあるので、最初から順にしか読めない。読者を誘導するのは、楽かもしれない。
・場面が横に長く連なっている。→フレームがなく、全ての場面が1つになっている。同じ画面に同一人物(主人公)が何回も登場する。→一応、場面と場面の間に、山、霞、景色などがあり、区切りの役割をしているが、慣れていないので分かりにくい。
文学環境論
1:絵巻について
○知っていることを書き出してみましょう。
・紙(横長)をつなげて、1枚にしたものを巻いてある。・1枚1枚の紙は、50~60cmくらいの幅。・物語が多い。・軸のある巻物。軸は杉材が多い。・絵が描かれている。・表紙がある。・材料が高価なものが多い。・表紙には、題箋がついている。・1巻は、訳10m~25mの幅がある。
○構成
絵と詞。絵は、詞が絵画化されたもの。様々な構成のものがある。①詞→絵→詞→絵→…と繰り返されるもの。②絵と詞が別々の巻になっているもの。③画中詞。絵と詞が混ざっている。漫画の原形といえる。
○鑑賞方法
机の上に置き、肩幅くらいを開いて見る。右...