介護保険制度 及び 施設ケアについて

閲覧数2,187
ダウンロード数20
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1:介護保険制度
    (1) 概要
     介護保険制度は、2000年に施行された社会保険制度である。加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病などにより、介護・訓練・看護・医療などを必要とする人を対象とし、個々人の能力に応じて自立した生活を送ることを目指し、必要なサービスに関わる給付をする。
     介護保険制度の特徴を挙げる。?予防とリハビリテーションの重視。?高齢者自身による選択。?在宅ケアの推進。?利用者本位のサービス提供。?保険原理システム。?介護基盤の整備。?重層的で効率的なシステム。
     制度の全体的な流れとしては、保険料の支払い→市町村への要介護認定の申請→認定審査会による判定→要介護認定(6段階)→サービスの保険給付となる。
    (2) 課題
     介護保険制度は、まだ始まったばかりであり課題も多い。その内3つを取上げて論じる。
    1. 介護保険制度と障害者支援費制度
     現在、介護保険制度では65歳以上が第1号被保険者、40歳〜64歳が第2号被保険者となっている。しかし、制度成立当初から、障害者を組み込むか否かという議論がされてきた。その理由としては、?介護保険制度では高齢者以外の要介護者を設定していないため、若年者が介護を必要とする時には使えない。?最初、障害者支援費制度とは様々な点で異なっていたが、ケアマネジメントの導入により、統合が可能となった。?介護保険制度の財政の悪化から、被保険者の年齢の引き下げが考えられているが、その場合、?の問題を解決できるという理由づけが可能となった。
     このように挙げると良さそうに見えるが、そう単純ではない。まず、組み込まれることになる障害者について考えると、障害者の介護と高齢者の介護は異なるものであると思われる。実際には現状維持が目的と考えられる高齢者介護に対して、障害者の介護は時に日常生活以上のものを求められるだろう。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    介護保険制度 及び 施設ケアについて
    1:介護保険制度
    概要
     介護保険制度は、2000年に施行された社会保険制度である。加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病などにより、介護・訓練・看護・医療などを必要とする人を対象とし、個々人の能力に応じて自立した生活を送ることを目指し、必要なサービスに関わる給付をする。
     介護保険制度の特徴を挙げる。①予防とリハビリテーションの重視。②高齢者自身による選択。③在宅ケアの推進。④利用者本位のサービス提供。⑤保険原理システム。⑥介護基盤の整備。⑦重層的で効率的なシステム。
     制度の全体的な流れとしては、保険料の支払い→市町村への要介護認定の申請→認定審査会による判定→要介護認定(6段階)→サービスの保険給付となる。
    課題
     介護保険制度は、まだ始まったばかりであり課題も多い。その内3つを取上げて論じる。
    介護保険制度と障害者支援費制度
     現在、介護保険制度では65歳以上が第1号被保険者、40歳~64歳が第2号被保険者となっている。しかし、制度成立当初から、障害者を組み込むか否かという議論がされてきた。その理由としては、①介護保険制度では高齢者以外...

    コメント1件

    kojisakai 購入
    参考になりました。
    2006/07/12 23:12 (18年5ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。