資料:2件
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中国・台湾・九州地方における新幹線開通が及ぼす経済波及効果比較
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1 背景
近年発展目覚しい台湾や中国といったアジア各国において、高速鉄道の開通が相次いでいる。これらの高速鉄道は、各国の社会においてインフラが充実するという点だけでなく、観光産業の発展による地元産業の活性化など経済面における大きな波及効果が期待される。
2 目的
本研究では、以下の2点を目的とする。
?現在建設されているアジア各国の高速鉄道のうち中国(北京-上海間)と台湾の2国と、日本で2004年3月に開通した九州新幹線において、鉄道建設時と完成後の観光産業における各国(地域)の産業・経済に対する効果を分析することで、高速鉄道の開通が地元経済に与える影響の大きさを測る。
?各国の効果を比較することで、それぞれの国(地域)の産業構造の違いを分析する。
3 研究の方法
3−1 産業連関表の分析
それぞれの地域の産業連関表を用いて分析する。
九州は入手した2000年の52部門表を12部門にまとめた産業連関表を分析した。台湾は入手した1996年の160部門表を26部門にまとめた同表を分析した。中国は8地域別の産業連関表から北京・上海を含む3地域(河北省、山東省、江蘇省、浙江省)をまとめた同表を分析した。
3−2 経済波及効果の分析
新幹線(高速鉄道)開通が各産業にもたらす効果を、大きく分けて以下の2項目で分析する。
?鉄道建設中の建設費投入による経済へのフロー効果
?鉄道完成後の各地域における観光産業への波及効果を、観光客が各地域のホテルに2泊した場合と、お土産を買った場合の2種類での分析
4 分析結果
4−1 九州
4−1−1 産業連関表の分析結果
九州地方における影響度係数にそれほどの特徴はなく、感応度係数では製造業が1.43とかなり高く、これは中間需要率の高い産業でよく見られる傾向である。また、製造業の移輸出による移輸入誘発も活発である。
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論文
経済学
新幹線
九州
高速鉄道
卒論
新幹線開通
九州新幹線
経済効果
経済波及効果
交通問題
都市交通
観光産業
インフラ
中国
台湾
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