1.微生物農薬とは?
微生物の中にはヒトに病気を起こさせるのと同じように、それぞれの害虫や雑草に病気を起こさせる固有の微生物がいる。そのような微生物をうまく使えば害虫や雑草を防除できるだろうと考えたのが、微生物農薬のもともとの発想である。
2.微生物農薬の特性
微生物農薬は微生物の種類、用いる対象と場面によってその特性がさまざまであるが一般的に言えば次の6点の特徴を有する。
?自ら増殖して作用する
化学農薬では有効物質は施用のときに最大で、その後は分解し、流亡し、消失するが、微生物農薬では施用された微生物が環境条件が適当ならば増殖し、第二次、第三次の感染を引き起こして防除効果が拡大する。しかし微生物が死滅しないことで問題が生じる場合もあるので、防除のために早急に増殖し防除を果たせば早急に死滅する微生物が微生物農薬に用いられる。
?宿主特異性が大
微生物が活性を示す生物の範囲が狭いことで、目的の害虫・雑草を選択的に防除するため農作物への安全性は高い。しかし微生物除草剤の場合は、多数ある雑草のうち一種類の雑草しか枯らせないことになり、それが大きな欠点になる。
?環境の影響を受けやすい
微生物農薬は生きた微生物を用いるものであるために化学物質とは違い、環境の影響を受けやすい。よって活性を高くするために種々の環境条件に注意して使用しなければならず、化学農薬よりも使用方法が面倒になるという欠点がある。
微生物農薬
1.微生物農薬とは?
微生物の中にはヒトに病気を起こさせるのと同じように、それぞれの害虫や雑草に病気を起こさせる固有の微生物がいる。そのような微生物をうまく使えば害虫や雑草を防除できるだろうと考えたのが、微生物農薬のもともとの発想である。
2.微生物農薬の特性
微生物農薬は微生物の種類、用いる対象と場面によってその特性がさまざまであるが一般的に言えば次の6点の特徴を有する。
自ら増殖して作用する
化学農薬では有効物質は施用のときに最大で、その後は分解し、流亡し、消失するが、微生物農薬では施用された微生物が環境条件が適当ならば増殖し、第二次、第三次の感染を引き起こして防除効果が拡大する。しかし微生物が死滅しないことで問題が生じる場合もあるので、防除のために早急に増殖し防除を果たせば早急に死滅する微生物が微生物農薬に用いられる。
宿主特異性が大
微生物が活性を示す生物の範囲が狭いことで、目的の害虫・雑草を選択的に防除するため農作物への安全性は高い。しかし微生物除草剤の場合は、多数ある雑草のうち一種類の雑草しか枯らせないことになり、それが大きな欠点になる。
環境の影響を受けやすい...