比較宗教論 レポート
『日本の心は亡びゆく』を読んで
我々は様々な問題に直面していろいろな事を考えさせられるとき、しかもそれらの問題が深刻な問題であればあるほど、いつの間にか最期には「この私とは一体何か」という問いに誘われることが多い。という冒頭から始まる本書の第二章は、私が今まで想像もつかなかった高天原とクロノスの御世とエデンの園という日本、ヘレニズム、ヘブライズムの三つの持つ神話からアプローチしている。その内容は、ゼウスの御世の下での人間はクロノスの庇護を失って自力で生きなければいけなくなった。すなわち、技術、知識、知恵を求めて生きることとなった。また、アダムとイヴも善悪の知恵の樹から食...