連関資料 :: 自然

資料:186件

  • メス化する自然を読んで
  • こうして研究チームは、発生途上で強力な合成エストロゲンにさらされることは、三つの重要な変化を起こしうることを明らかにした。第一に、出生時に目で見て判る明らかな構造的変化。第二に、顕微鏡下で分かる遅効性の影響。第三に、ホルモンメッセージの攪乱。(p85l10) メス化する自然 私は高校の時レイチェルカーソンの「沈黙の春」を読んだ。農薬によって鳥たちが死んでゆき沈黙の春を迎えることになるだろうという警告だった。その時農薬は怖いと思ったものの、日本でアメリカのような農薬散布が行われているとも思えないし、きっと私たちには関係ない、大丈夫だろうというのが正直な感想だった。日本にいる我々には実感が薄いのが現状だったのだろう。なにせ、あからさまな農薬――DDT――を見たことも、触れたこともなかったのだから。 そして、デボラキャドバリーの「メス化する自然」で自然環境のメス化という新たな問題が浮上してきた。高校の資料集にもメス化したワニの写真が掲載されていて、汚染物質の名前もある程度記載されていた。――DDT、ダイオキシン、塩素化合物・・・塩素化合物とは具体的にどんなものだろうか、とは思ったものの、私には関係ないだろうと疑問はそこで自己完結してしまった。今「メス化する自然」を読んで、そんな高校時代には素通りしていた問題を目の当たりにし、問題を全く気にとめなかった自分が恥ずかしかった。地球規模の大問題だというではないか。本当に当初、本当に環境がメス化しているのか、疑いの目を持っていた私も、本文中に登場する世界中の科学者たちの様々な証拠論文を見ては、信じられずにはいられなかった。自然のメス化・・・人類はとんでもないことをしてくれたものである。 しかもその原因物質が多すぎる!ノニルフェノール、ポリ塩化ビフェニル、ビスフェノールA、フタル酸化合物、その他いくらでもある。更にそれらは我々が日頃目にし、触れているプラスティック製品の中にも含まれているというのだ。急に怖くなった。今まで自分には無関係に思えていた原因物質がこんな近くにあるなんて・・・そんな危険なものを今まで使っていたなんて・・・そしてこれからも使い続けるのだろう。しかし、プラスティック製品は現代生活に必要不可欠なものであるから、全て無くしてしまえとは言わない。でも危険物質を出すと分かっているものはすぐに使用禁止にしてほしい。そんな状況でも、工場側は使用を止めない。工場なんかは危険物質の情報に詳しいはずなのに。なぜ禁止しないのか?工場側の利己主義なのだろうか。確かに原因物質の確定もできていないし、暴露源も分からない、人間に影響が出るかどうかも分からない。だが、もう動物には被害が出ている!ワニ、カメ、サケ、諸々の魚類・爬虫類のメス化、孵らない卵、種の減少・・・人間が平気なら動物はどうなってもいいのか。そんなもの、人間のエゴイズム以外の何者でもない。今まで動物達には世話になってきているし、自然、動物との共存こそ人類の目指すべきものではないのか。近年、動物保護団体や環境保護団体が増えてきているのも、自然環境に対する人間の行為があまりにも酷いものだからだ。ある工場側の言い分では「不確実な証拠」に対する処置は行う必要性が無いと言うのだが。それではその諸々の物質が「確実に」安全だという証拠があるのか、いや、ない。もうこれ以上地球を化学物質に汚染させたくない、心からそう思う。 さて、動物たちへの影響についての批判を行ってきたのだが、人間に対する影響も正直心配である。欧米では精子数の減少、不妊症の増加、乳がんの増加、前立腺がんの増
  • レポート メス化する自然 自然 環境
  • 550 販売中 2006/12/01
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  • 干潟の自然,その過去と現在
  • 収録誌 化石 Fossils No.76(20040922) pp. 46-47 日本古生物学会 ISSN:00229202 書誌情報 干潟の自然,その過去と現在 Nature of tidal flats, its past and present 佐藤 慎一 1 小松 俊文 2 廣瀬 浩司 3 Sato Shin'ichi 1 Komatsu Toshifumi 2 Hirose Koji 3 1東北大学総合学術博物館 2熊本大学理学部 3御所浦白亜紀資料館 資料提供先: http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN00041606/ISS0000151258_jp.html
  • 全体公開 2008/01/02
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  • 自然科学史を学んで
  • 自然科学史Ⅱ                                        自然科学史を学んで 私がこの「自然科学史」の授業を受けて学んだことは、まず昔の人々の知性の高さである。この授業で取り扱ってきた中国やインドにおいては、紀元前の時代から天体を観察することで一年や一日の長さを観測、計算して暦をつくったり、日食や月食の周期を推測したりすることが行われてきたことを知り、その歴史があったからこそ、現在の天文学の発展はあるのだと感じた。 また、古代の人は空を見上げて、そこから自分たちの生活(農作物を作る時期などを正確に測るためなど)のために天文学を発展させていったが、そこから私は、
  • レポート 自然科学史 インド史 中国史 天文学 自然科学
  • 550 販売中 2009/01/19
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  • 自然水利の防災活用
  •  私は浄化槽処理水、特に合併浄化槽処理水の防災活用を提案する。  浄化槽処理水とは、浄化槽で処理されたあとの水のことである。浄化槽とは、し尿や雑排水を処理し、下水道以外に放流するための設備又は施設である。つまり浄化槽処理水は、下水道ではなく、河川・湖沼・海域等に直接放流されるため、自然水利の一部を成していると考えられる。浄化槽はその処理する対象によって大きく二つに分類される。し尿だけを処理する単独処理浄化槽と、し尿と併せて生活雑排水を処理する合併処理浄化槽の二つである。ここでは、合併処理浄化槽について焦点をあて、合併浄化槽処理水の防災活用を提案する。提案するにあたって、 ?)浄化槽および浄化槽水についての詳細、?)浄化槽水の防災活用および日常的活用についての詳細 の順に説明していく。 ?)浄化槽および浄化槽水について 下水については1)下水道に接続するか、(2)廃棄物(し尿)処理施設の一つであるコミュニティ・プラントに接続するか、(3)浄化槽で処理するか、以上の3通りである1)。このため、下水道、コミュニティ・プラントが整備されていない場所で水洗トイレにしようとする場合は必ず浄化槽を設置しなければならない。浄化槽と浄化槽以外の汚水処理の体系は、下の図1にて表される。
  • レポート 理工学 自然 水利 防災
  • 550 販売中 2005/11/19
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  • 自然地理学1
  • わが国の地形の特色と形成過程を概観せよ。次にひとつの県(都道府)を選び、そこに分布する地形の特色を詳述せよ。 ■日本の地形の概観  日本列島は、太平洋プレートとフィリピン海プレートが、ユーラシアプレートと北米プレートの下に沈みこむ境界に位置しており、北海道、本州、四国地方、九州地方の4つの大きな島と約8000の小さな島から成り立っている。地形は複雑で、山地が全国土の60%に達し、急な傾斜地が多く、河川は短く急流である。  日本の山地はいくつかの山塊にわかれている。飛騨山脈とか紀伊山地とか呼ばれる山脈や山地がそれにあたり、一つ一つの山塊は全体として細長い輪郭を示すことが多く、平地とは明瞭に区別される。  山地と平野・盆地は交互に出現し、全体として布キレをはりあわせたようなモザイク構造を形作っている。日本列島の地形が小規模なモザイク状を示しているのは、地殻表層部が断層によって断ち切られて、多数のブロックの集合体のような形になっているからである。  日本の山地や平野はごく小規模であり、大陸地形はもとより、イギリスのような島国の地形に比べてもはるかに小さい。アルプスやヒマラヤなどのように、大陸
  • 地理 学説 指導法
  • 550 販売中 2009/10/01
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  • 自然地理学1
  • プレートテクトニクスについて ①地球表層の特徴 地球表面には厚さ100km程度のリソスフェアと呼ばれる堅い層があり、その下にアセノスフェアという柔らかい層がある。そのリソスフェアの広がりをプレートといいプレートはアセノスフェアの上を運動している。地球の表面は何枚かのプレートで覆われていて、プレートとプレートが接するプレート境界で地学的変動は起こる。この学説ををプレートテクトニクスという。 それでは何故プレートは運動しているのだろうか。地球の内部の大部分はマントルという岩石からなる部分で、固体であるが、地球の内部はウランなどの放射性元素の壊変によって熱が供給され、温度が高いため柔らかく、ゆっくりと対流が起きている。その上にのっているプレートはその対流にのり、運動していると考えられている。地表付近では温度が低くなっており、この温度の低い層がリソスフェアと呼ばれる堅い層となる。冷えるに従いだんだんと厚くなっていき、再びマントル深くへ沈み込んでいく。プレートには、大陸プレートと海洋プレートがあり、大陸プレートよりも強固で密度の高い海洋プレートにおいてこのようの沈み込みが起こる。 ②地震発生のメ
  • 自然地理学 東洋大学 通信教育課程
  • 550 販売中 2008/03/17
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  • 自然地理学1
  • 『わが国の地形の特色と形成過程を概観せよ。次にひとつの県(都道府)を選び、そこに分布する地形の特色を詳述せよ。』 わが国の地形の特色は、国土の約60%が山地で占められているところである。そして、山地と山地の間を埋めるような形で離れ離れに平野や盆地が分布している。 わが国の山地は太平洋をめぐる造山帯(変動帯)の一部をなしており、見方によれば、弧状の日本列島全体を、太平洋の底からそびえる大山脈の海上部分とみることもできる。一方、平野や盆地は山地と山地の間を埋めるような形で分布している。日本の山地や平野は、大陸地域の地形やイギリスのような島国の地形に比べてもはるかに小さく、山地と平野・盆地は交互に出現し、全体として布キレをはりあわせたような小さなモザイク構造を形づくっている。これが日本の地形の大きな特徴である。 では、このような地形はどのようにして形成されてきたのであろうか。 山地と平野・盆地の境目には大断層がよくみられるが、日本の山地は、関東・東北地方の沖の日本海溝で太平洋プレートが北アメリカプレートの下に沈み込む際に強い力を受け、この応力を受けて生成された逆断層や横ずれ断層によって形成されたものである。太平洋プレートが北アメリカプレートの下に沈み込んでいく理由は、太平洋プレートの密度が北アメリカプレートの密度に比べ大きいためである。そして、逆断層は南北方向のものが多く、山々を隆起させる。火山以外の山地の多くは逆断層によって形成されたものである。日本列島では他にも複数のプレートが集まっており、太平洋側のみならず、大陸側からも強い影響を受けている。日本の地形が小さなモザイク構造を形成しているのは、このような山地のでき方に由来しているのである。 もう少し具体的に述べると、日本列島では、第三紀以前に三回の造山運動が知られている。それによって列島の骨組みが形成された。 まず、最初の造山運動は本州造山運動とよばれる運動で、この造山運動によって西南日本の骨格がつくられて中央構造線が誕生した。そして、次の造山運動は日高造山運動で、本州造山運動をうけた地域の外側の地向斜に発生し、主に日高山脈の地質構造をつくり出した。そして、その日高造山運動をうけた地域が隆起し、東北地方の西側に堆積地域ができ、グリーンタフが堆積した。この地層が変位して、隆起し奥羽山脈や出羽山地となったのである。グリーンタフ造山運動である。 そしてその後、この準平原を破壊するような形で島弧運動がおこったのである。日本の現在の地形の形成過程はこの島弧運動とよばれるものに由来する。この運動は第四紀の地殻変動である。日本列島ではこのころ断層を伴った地塊運動が激しくなり、各ブロックの範囲、またはブロックごとの高度差などがはっきりあらわれてきた。ブロックの急激な隆起と、それに伴い強められた侵食作用により山地は形成される。一方、沈降したブロックでは、隆起ブロック(山地)から供給された土砂による埋積が進行し、その結果として、現在みられるような平野・盆地が形成されたのである。このように山地と平野・盆地の形成は表裏一体の関係であり、そのうえ、両者の形成が新しいということも日本の地形の特色である。 次に山地の侵食についてみてみる。地殻変動により内陸部で急激に高度を高めたわが国では、谷の勾配は大陸地域に比べるとはるかに急であることが多い。そして世界的にみてもわが国の降水量は多く、集中豪雨の発生頻度も高い。その結果、多量の降水が急勾配の谷を「滝」のように一気に流下するため、山地の削剥量は全体的にヨーロッパなどに比べて高いもの
  • 佛大 教員免許 自然地理学 地理学 レポート
  • 770 販売中 2008/06/19
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  • 自然地理学2
  • 『わが国で自然災害が発生した地域をひとつ選び、過去の自然災害と被害について述べ、その発生原因とその対策を地図を示して考察せよ』  長崎県島原半島の雲仙火山は約200年の沈黙を保ってきたが,1990年11月17日、噴火を開始した。 雲仙岳の噴火活動区分は大きく4つに分けられる。以下には3つを述べていく。 まずは前駆地震活動期である。今回の1990年の噴火では、前兆となる地震活動から始まった。噴火1年前の1989年11月に発生した橘湾の群発地震である。そして、決定的な前兆現象は,噴火4カ月前の1990年7月より観測され始めた。1年間にわたる前駆的な地震活動を経て水蒸気爆発へといたったのである。 次が噴煙活動期である。噴火がはじまったのはこのころである。最初の噴火は小規模なもので、12月ごろには道路の通行止めも解除され終息へ向かうものと思われた。が、1991年に入り噴火の規模が拡大し、5月ごろには降り積もった火山灰などによる最初の土石流が発生した。 続いて溶岩ドーム形成期であるが、半年間の噴煙活動の後、3年9ヶ月に及ぶ溶岩噴出へと発展し、ひとつの巨大な溶岩ドームを形成した。この溶岩ドームが普賢岳山頂部東端から東斜面にかけて成長したため、きわめて不安定で、その間、局部的に崩壊し火砕流を頻発させた。 噴火活動は島原半島、特に島原市と深江町に大きな被害をもたらした。被害をもたらす主な要因は火砕流と堆積した火山灰による土石流で、これらが水無川および島原市の千本木地区を流れ下り、それらの地域に大きな被害を与えたのである。また、火山活動中は約200年前に起きた「島原大変肥後迷惑」の原因となった、眉山の崩壊による2次災害が懸念されたが、今回の噴火活動では眉山により千本木地区と水無川へと火砕流が流れ、その結果、島原市の中心部を守る形となった。以下がそれを示す地図である。 火砕流の発生は数千回にもおよび、焼失した家屋は820棟で、44人の尊い命を奪った。 1995年2月には溶岩噴出を停止したが、この間の総噴出量は約2億立方メートルで、その半分が崩壊した。また、降り積もった火山灰は、雨が降ると土石流となり、約1,300棟が損壊した。  一方、この災害に対する防災活動であるが、前兆現象が観察されていたため、それぞれの防災対策機関の連携は良好であり、長崎県、島原市、陸上自衛隊、そして上の地図にも記載されている観測所を持つ九州大学との連携はすばらしいものであったと言われている。自衛隊は救援活動のために九州大学等の指導を受けつつ協同で火山観測を行い、それを関係機関や地元住民へ24時間体制で情報提供できたことで地元住民の心の安定と復旧作業の進展に大きく貢献した。 しかし、報道関係者による無理な取材も行われた結果、被害が拡大したことも見られるのである。報道関係者は取材競争の中、消防や警察も立ち入らない危険地帯に踏み込み、そして滞在した。その結果、消防や警察もこれを対処するために危険地帯に立ち入らざるを得なくなりその結果として、消防団、警察官なども被害を受けた。ただ、これは、報道関係者に批判が集まったが、実際は火砕流が発生している間も、避難勧告地域への立ち入りは地元住民でも可能であり、立ち入りに対してはなんら法的な拘束力をもたなかった。実際に、地元住民などからも被害が出て、法的な拘束力避難勧告地域への立ち入りを禁止しなかった行政にも批判があった。その後、行政側がこの反省を踏まえ災害対策基本法に基づき警戒区域を設定した。 様々な、混乱が考えられる自然災害では、地元住民と行政が手を携えて、
  • 佛大 レポート 教員免許 教育学 自然地理学
  • 770 販売中 2008/06/21
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  • 日本の自然主義文学
  • ※設題3 日本の自然主義文学について、その特質を述べ、さらに代表的作家とその代表的作品について具体的に述べよ。                まずは、日本の自然主義文学の特質を述べる上での比較対象として、自然主義文学の発生過程についてとりあげたい。もともと自然主義文学は、19世紀フランスにおいて生じたものであった。当時の世の中は、自然科学が発達の途にあり、これまで考えられていたあらゆる常識が覆され、社会の矛盾が指摘されていた。そうした中で文学の世界では、人間をあるがままに客観視するとともに、経験的に描くことが重要であると考えられた。そして、そのためにはあらゆる美化が否定されたと考えられる。そこで、自然主義文学の先駆者となったのは「エミール・ゾラ」であった。彼の書いた『居酒屋』では、働き者の女性が幸せを勝ち取った後に、貧困・暴力・酒などの影響を受けて破滅へと追いやられていく様子が描かれている。この作品についてゾラが、「これは真実を語る作品だ」と述べているように、社会問題や人間の病理的要素を徹底的に客観視して描いた作品として、また、自然主義文学の基礎を築いた作品とし
  • 日本 社会 女性 文学 自然 問題 人間 自然主義 小説
  • 660 販売中 2009/09/30
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  • 自然主義と描写論
  • 〜自然主義者と反自然主義者〜                       ・自然主義とは  19世紀後半に広がった文学・芸術の思想と創作態度のこと。自然科学の発達や、社会の矛盾の増大に刺激されておこったもので、現実を理想化せず、社会や人間、自然などを醜いものも含めてありのままに描こうとした。フランスを中心におこり、ゾラ・フロベール・モーパッサンなどが代表。日本では日露戦争ごろから盛んで、島崎藤村・田山花袋・国木田独歩・正宗白鳥らに代表される。
  • レポート 日本文学 自然主義 描写 蒲団
  • 550 販売中 2006/06/18
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  • 自然免疫と適応免疫
  • 自然免疫は、ホヤ・昆虫などの下等生物にも存在する免疫系である。細菌やウイルスにのみ存在する分子を感知し、活性化した食細胞が観戦した細胞を取り込み分解する。これは無差別的な反応である。自然免疫にかかわるたんぱく質は常に体内に存在しており、観戦初期の生体防御に重要な役割を果たしている。一方獲得免疫とも呼ばれる適応免疫は、リンパ球が作る抗体による特異的な異物感知とその記憶に特徴がある。  体内に異物が侵入すると、まず樹状細胞が捕食して抗原をばらばらに分解する。そして、その抗原の情報をヘルパーT細胞に渡すのである。ヘルパーT細胞はここで自分の作ったのではないアミノ酸列を認識し、サイトカインを作ることで他の免疫機構を活性化させる。キラーTという細胞はそれを受け感染した細胞を壊していく。マクロファージはサイトカインで活性化すると、ssRNA、dsRNA、ssDNAを認識してウイルスを直接攻撃することもできる。自然免疫のシステムであるから抗原の記憶などはしない。サイトカインで活性化される細胞にB細胞がある。これが抗原を出す細胞である。Bリンパ球が作ったタンパク分子は抗原に付き、これを抗原と認識した補体やマクロファージが攻撃する。マクロファージは上で挙げたように直接攻撃も可能ではあるが、B細胞由来の抗原があるほうがはるかに速やかに反応する。
  • レポート 医・薬学 自然免疫 適応免疫 獲得免疫 免疫
  • 全体公開 2005/08/24
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