〈目的〉
25℃および35℃における酢酸メチルの加水分解反応の速度定数を測定し、反応定数に及ぼす温度の影響を求める。 また、酢酸メチルの加水分解反応における活性化エネルギ−の概略を知る。
※学生実験のレポートです。
反応速度
●目的●
25℃および35℃における酢酸メチルの加水分解反応の速度定数を測定し、反応定数に及ぼす温度の影響を求める。 また、酢酸メチルの加水分解反応における活性化エネルギ-の概略を知る。
●要点●
酢酸メチルの加水分解は、
CH3COOH3 + H2O → CH3COOH + CH3OH
であらわされる。いま、この反応を水が多量に存在する状態で行うと、反応前後の水の量は変化しないとみなすことが出来る。つまり、この反応の速さは、酢酸メチル濃度だけに比例することになる。
いま、酢酸メチルをa[mol]とって加水分解を行ったところ、t分後に、(a-x)[mol]に現象したとする。この瞬間における反応速度rは(a-x)に比例しているから、比例定数をkとすれば次のようになる。
r = k (a-x)
ところで、微分の考え方を用いると、反応速度rは微小時間における濃度の微小変化といえるから、記号で表すと次のようになる
すなわち、
この関係を微積分を用いて解くと(1)のようになる。
(1)
式(1)を用い、t、a、(a-x)を求めて、酢酸メチルの加水分解反応の速度定数kを求める...