アメリカでは、個々がどの医療保険に加入しているかが治療に関わってくる。私は、医療は個々が平等に受けることができるべきで、医療へ市場原理を導入するべきではないと思う。そこで、経済的視点を踏まえて日本とアメリカの医療保険制度について述べていく。
まず、日本では原則として全国民が公的健康保険制度に加入するといった皆保険制度となっている。日本の医療保険は、組合管掌健康保険、政府管掌健康保険、国民健康保険などがあるが、それらすべての医療保険では、全国どの医療機関でも、治療にかかった医療費の3割が自己負担で、残りの7割が各保険者から医療機関へ保険給付されるといった給付内容となっており、平等な医療が保たれている。ただし、個室等に入院した場合や、歯科の特殊を受けた場合等、標準とされる医療サービスを超えるものは自己負担である。なお、生活保護法の対象者は医療保険制度ではカバーされず、医療扶助により給付を受けることになる。
アメリカと日本の医療保険制度について
アメリカでは、個々がどの医療保険に加入しているかが治療に関わってくる。私は、医療は個々が平等に受けることができるべきで、医療へ市場原理を導入するべきではないと思う。そこで、経済的視点を踏まえて日本とアメリカの医療保険制度について述べていく。
まず、日本では原則として全国民が公的健康保険制度に加入するといった皆保険制度となっている。日本の医療保険は、組合管掌健康保険、政府管掌健康保険、国民健康保険などがあるが、それらすべての医療保険では、全国どの医療機関でも、治療にかかった医療費の3割が自己負担で、残りの7割が各保険者から医療機関へ保険給付されるといった...