連関資料 :: 台湾の戦後と民主化

資料:2件

  • 台湾戦後民主について
  •  自分がなぜこの授業を受講しようかと思ったかというと、台湾について非常に興味があったからである。高校のときに世界史を履修していたので多少は台湾の歴史というものを知っていたが、オランダが入植したり中国や日本が介入していくなど台湾を主体的に見た歴史というものはまったく知らなかった。歴史を知り理解を深めることが昔から好きであり関心を持っていたので講義自体も主体的に受講していたように思う。台湾の戦後というものにはまったく知識がなかったので、この機会に調べ勉強できたことで身近な台湾という意識が生まれた。何故他の日本の植民国となった国と台湾では日本に対する態度が異なるのか、その民主化の過程で何が起こったのか、について史実と自分の考えを述べていきたい。  太平洋戦争終結後、台湾は日本の支配から独立し、満州などの他の地域とともに、中華民国に返還された。台湾は台湾省として中華民国に向かいいれられ中国大陸とは異なった支配体制が敷かれた。行政長官が行政、立法、司法の権限を握り日本統治時代の武官総督に勝るとも劣らない独裁的権限を有していた。公有・私有財産は接収されさまざまな統治機構を整備し戦前の日本資本を国の資本として統治体制を築いていった。このような行為は台湾内を混乱させ、社会秩序は一気に悪化した。「島から逃げ出す一匹の犬(日本人)と入ってくる一匹の(外省人=中国人)」が描かれたポスターがあちこちにあったというし、ポスターのキャプションには「犬はうるさいが、人を守ることができる。豚は食って寝るだけだ」とあり揶揄されたようである。  また言葉の問題が生じていた。台湾では日本統治下で日本語を強制させられていたため日本語しかつかうことができず、また中国語を話すことのできる人々の言葉も北部の中国標準語とは違い南方語を台湾の人々は母語としていた。
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