毎日新聞の記事によると、神戸市を除く兵庫県内での児童虐待の件数は2年連続で1000件を超え、その数は増加の一途だという。これは兵庫県だけでなく、近年の日本全国に言える事で、児童虐待のニュースを聞かない日はないといってもいい。数だけでなく、内容についても京都新聞の記事のように重体となったり、死亡する例も珍しくはなくなってきており、質、量の変化に社会が対応しきれていないように思う。ここで、児童虐待増加、深刻化の原因は何か、そしてどのような対策をとらなければいけないのかを考える。
日本で児童虐待が大きな話題になり始めたのはここ10年ほどであるように思う。実際2004年までの10年間に児童虐待の通報件数は東京都内の児童相談所だけでも15倍以上になるという(東京都福祉保健局発表)。先の兵庫県の例からも、これは全国的なものであると思われる。理由として考えられるのは、まず虐待の認知が広まったことだ。それまでは、例え虐待があっても虐待としてとらえられなかったり、通報されなかったりしていたことが、特に児童虐待防止法やマスコミの報道などで認知・通報されるようになり暗数が明るみになったということが考えられる。つまり、もともとあったものが明るみに出たため急増したように見えるという考えだ。
次に考えられるのは、やはり虐待の数そのものが増加しているということだ。虐待の加害者側はほとんどの場合、親などの大人であるため、その大人の虐待原因を考える。
児童福祉論レポート
児童虐待の記事について
毎日新聞の記事によると、神戸市を除く兵庫県内での児童虐待の件数は2年連続で1000件を超え、その数は増加の一途だという。これは兵庫県だけでなく、近年の日本全国に言える事で、児童虐待のニュースを聞かない日はないといってもいい。数だけでなく、内容についても京都新聞の記事のように重体となったり、死亡する例も珍しくはなくなってきており、質、量の変化に社会が対応しきれていないように思う。ここで、児童虐待増加、深刻化の原因は何か、そしてどのような対策をとらなければいけないのかを考える。
日本で児童虐待が大きな話題になり始めたのはここ10年ほどであるように思う。実際2004年までの10年間に児童虐待の通報件数は東京都内の児童相談所だけでも15倍以上になるという(東京都福祉保健局発表)。先の兵庫県の例からも、これは全国的なものであると思われる。理由として考えられるのは、まず虐待の認知が広まったことだ。それまでは、例え虐待があっても虐待としてとらえられなかったり、通報されなかったりしていたことが、特に児童虐待防止法やマスコミの報道などで認知・通報されるよう...