母親は働きに出るべきか

閲覧数1,567
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    背景
     母性剥奪はさまざまなかたちをとる。歴史的に文献ではこれまで極端な形の分離が主として取り上げられてきた。しかし母親が家庭外で仕事に就くのが次第に一般的になるにつれて、そういうときの小さな分離経験の影響についても問われるようになった。子供が幼い時には、母親がいつもそばにいてくれるという安心感が必要なのだろうか。母親は24時間つきっきりでいなければならないのだろうか。
     実際、あらゆる社会的病理(少年非行、麻薬常習癖、不登校など)は、親の目が行き届かなかったためであり、母親が働きに出て不在だったことが主な要因だと信じる人は多い。
     つまり、子どもの情動的安定と安心は、まず一人の母親役割をとる人との連続した絆にそのすべてがかかっている。その絆が断たれると、それがたとえ一時的なものであっても、かならず心理的ダメージを受けやすくなるというのだ。
     母親が仕事で家を空けるために、毎日昼間分離されることの乳幼児への影響については、親も公共機関もいまだにかなり混乱していることは明らかだ。ほとんど必然的に、状況は最初考えられていたよりも複雑であることが明らかになり、単純に「良い」、「悪い」と答えることはできない。家族の外で働こうという母親の決心を取り巻く状況による所が大きいからである。しかし現在では研究者の間に、少なくとも研究から得られた結論に関して一定の一致がある。

    研究成果
    ゴットフリード、ゴットフリード、バサースト「母親の就労、家族環境、そして乳児期から学童期にかけての子どもの発達」
    母親の就労による影響といったトピックに光をあてるとなると、縦断的研究に多くの利点があることは疑いない。

    タグ

    レポート心理学発達心理母親養育働き

    代表キーワード

    心理学母親

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    生涯発達心理特論
                               
    「母親は働きに出るべきか」
    背景
     母性剥奪はさまざまなかたちをとる。歴史的に文献ではこれまで極端な形の分離が主として取り上げられてきた。しかし母親が家庭外で仕事に就くのが次第に一般的になるにつれて、そういうときの小さな分離経験の影響についても問われるようになった。子供が幼い時には、母親がいつもそばにいてくれるという安心感が必要なのだろうか。母親は24時間つきっきりでいなければならないのだろうか。
     実際、あらゆる社会的病理(少年非行、麻薬常習癖、不登校など)は、親の目が行き届かなかったためであり、母親が働きに出て不在だったことが主な要因だと信じる人は多い。
     つまり、子どもの情動的安定と安心は、まず一人の母親役割をとる人との連続した絆にそのすべてがかかっている。その絆が断たれると、それがたとえ一時的なものであっても、かならず心理的ダメージを受けやすくなるというのだ。
     母親が仕事で家を空けるために、毎日昼間分離されることの乳幼児への影響については、親も公共機関もいまだにかなり混乱していることは明らかだ。ほとんど...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。