マルクスの価値形態論と貨幣の諸機能について

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    資料紹介

     商品の価値というのは、その商品の孤立した存在では認識できないものであり、あるものの使用価値である物理的な属性しか表現されないため、その価値と価値の大きさはそこでは確かめようがない。商品がその価値と価値の大きさを表現できるのは、他のある商品との交換関係時においてのみである。そしてこの商品の社会的な価値表現の在り方、つまり、価値の社会的形態が価格の秘密となるのである。
     商品の交換関係の根底にある価値は、貨幣の発生と本質を把握することで価格という現象形態をとっており、これは四つの価値表現に展開することができる。まず一つ目は簡単な価値形態というもので、これはx量の商品Aとy量の商品Bは等しいというように表現できる。この場合、商品Aは交換相手によって価値を表現される相対的価値形態にあり、対する商品Bは価値と等しい等価形態にあって、結果、商品Bの使用価値は商品Aの価値そのもののように現されることになる。二つ目は、展開された価値形態というもので、例えばx量の商品Aは、y量の商品Bまたはz量の商品Cまたはa量の商品Dなどと等しいといったように、商品Aは交換関係を他のすべての商品と取り結んでいくというものである。これにより、同一商品Aのx量に対して様々な価値表現が生じることとなり、商品世界すべての商品と価値関係を結ぶことになるのである。三つ目は、展開された価値形態の場合の逆で、y量の商品Bやz量の商品C、a量の商品Dはx量の商品Aに等しいというものである。これは等価形態をx量の商品Aに固定して共同の価値表現としており、これによりすべての商品は、x量の商品Aによって相互に等置され量的に比較されることができるようになった。つまり、x量の商品Aは一般的な価値形態となるのである。

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     マルクスの価値形態論と貨幣の諸機能について述べる。
     商品の価値というのは、その商品の孤立した存在では認識できないものであり、あるものの使用価値である物理的な属性しか表現されないため、その価値と価値の大きさはそこでは確かめようがない。商品がその価値と価値の大きさを表現できるのは、他のある商品との交換関係時においてのみである。そしてこの商品の社会的な価値表現の在り方、つまり、価値の社会的形態が価格の秘密となるのである。
     商品の交換関係の根底にある価値は、貨幣の発生と本質を把握することで価格という現象形態をとっており、これは四つの価値表現に展開することができる。まず一つ目は簡単な価値形態というもので、これはx量の商品Aとy量の商品Bは等しいというように表現できる。この場合、商品Aは交換相手によって価値を表現される相対的価値形態にあり、対する商品Bは価値と等しい等価形態にあって、結果、商品Bの使用価値は商品Aの価値そのもののように現されることになる。二つ目は、展開された価値形態というもので、例えばx量の商品Aは、y量の商品Bまたはz量の商品Cまたはa量の商品Dなどと等しいといったように、...

    コメント4件

    gyukaku 購入
    よかった!
    2006/07/19 11:43 (18年5ヶ月前)

    kirayuki 購入
    gj
    2006/07/20 13:50 (18年5ヶ月前)

    3 購入
    他の資料でなないないようが詳細にのべられているので理解しやすい。
    2006/07/30 12:47 (18年5ヶ月前)

    general11 購入
    good!
    2006/08/02 3:13 (18年5ヶ月前)

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