心理学実験法(自分の問題意識に沿った実験のテーマ・方法)

閲覧数2,493
ダウンロード数21
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1.実験の利点と欠点について
    (実験の利点)
     ?自然場面では生起しにくい条件を、人為的に作り出す事ができる。?心理現象の生起に寄与していると予測されるさまざまな変数を組織的に操作する事により、それらの効果を系統的に検討することができる。?実験結果を歪ませる可能性のある条件を統制することができる。?仮説を検証するのに適した条件を作ることができる。?事象の客観的な測定が可能である。?測定結果を定量的に分析し、問題となる変数の効果の有無を客観的に決定することができる。?様々な測定を試みる事により、一つの現象に多方面から接近することができる。?測定を繰り返す事により、研究結果の信頼性・一般性を高めることができる。
    (実験の欠点)
     ?実験は多少とも人工的な環境下で行われる。そのため被害者の自然な行動が望みにくい。?現実場面と実験室では、被害者が取り組んでいる課題が表面的には同じであっても、被害者の処理や方略は異なっているかもしれない。ゆえに、実験室で見出された法則は、実験室内での行動にしかあてはまらないかもしれない。?測定自体が行動を歪める可能性がある。?変数の捜査範囲が限られてくる。例えば、長期記録の実験でも、数分〜数日の範囲であることが多いし、また被験者に痛みを与える実験でも、極端に強い痛みを長時間与える事はできない。?倫理的制約や時間的制約により、実験ができない場合もある。?グループ比較を行い、平均値に基づいて結果を論じる実験では、個人差が単なる「誤差」として処理されてしまう。?先行研究に条件変化を加えれば、いくらでも新しい実験が作られうる。それに伴い本来の問題意識が薄れ、「実験のための実験」や「業績稼ぎ」化してしまいかねない。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「心理学実験法(自分の問題意識に沿った実験のテーマ・方法)」
    1.実験の利点と欠点について
    (実験の利点)
    ①自然場面では生起しにくい条件を、人為的に作り出す事ができる。②心理現象の生起に寄与していると予測されるさまざまな変数を組織的に操作する事により、それらの効果を系統的に検討することができる。③実験結果を歪ませる可能性のある条件を統制することができる。④仮説を検証するのに適した条件を作ることができる。⑤事象の客観的な測定が可能である。⑥測定結果を定量的に分析し、問題となる変数の効果の有無を客観的に決定することができる。⑦様々な測定を試みる事により、一つの現象に多方面から接近することができる。⑧測定を繰り返す事により、研究結果の信頼性・一般性を高めることができる。
     (実験の欠点)
     ①実験は多少とも人工的な環境下で行われる。そのため被害者の自然な行動が望みにくい。②現実場面と実験室では、被害者が取り組んでいる課題が表面的には同じであっても、被害者の処理や方略は異なっているかもしれない。ゆえに、実験室で見出された法則は、実験室内での行動にしかあてはまらないかもしれない。③測定自体が行...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。