連関資料 :: 骨粗鬆症

資料:6件

  • 骨粗鬆症の薬
  • 骨粗鬆症の薬 【はじめに】 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)という疾患名が、一般の方の口からも良く聞かれるようになってきました。わが国では平均寿命がぐんぐん伸びてきて、以前は「高齢化社会」と言われていたものが「高齢社会」と言われるようになり、今後も総人口に占める高齢者の比率が急増していくとされています。 こうした状況の中で、老後いかに充実した生活を営んでいくかが大きな関心となってきており、そこで問題となる疾患の一つに「骨粗鬆症」があります。 骨粗鬆症は、骨からカルシウムやリンが抜けてしまって、まるで軽石のように小さな孔が数多く出来てしまい、結果として骨がもろくなって骨折しやすくなったような状態を指しています。高齢者の方では一度骨折してしまうと、若い人とは違って治癒に時間がかかってしまい、その間寝たきりのような生活を強いられるようになると、今度は筋肉も衰えてしまうという悪循環をもたらしてしまいます。このため骨粗鬆症にならないように予防しておくことが非常に大切で、現在では病院で骨密度を測定することも可能となっているため、自らの骨の状態をよく把握して積極的に治療していくようにしたいものです。
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  • 骨粗鬆症予防の具体策』〜ほとんど運動経験のないAさん(60歳・女性)に対して〜
  • はじめに Aさんは60歳という高齢でもあり、また運動経験がほとんどないことからAさんには運動だけではなく、食事、運動、日光浴という3つの予防案からの骨粗鬆症予防策を立ていくべきであろうと考える。 食事について 60代女性の場合、カルシウムの推定平均必要量は700mg/日(厚生労働省『カルシウムの食事摂取基準』より)摂取量は604mg/日(厚生労働省『年齢階級別栄養素等摂取量』より)となっており、全体で見ても図1のように国民1人1日あたりの栄養素等摂取量を調査対象の平均栄養所要量に対する充足率でみると、エネルギーは適正摂取となっており、カルシウムを除く栄養素については所要量を上回っている。このようにカルシウムのみは飽食国日本であってさえも飢餓状態にある唯一の栄養素である。 ここでカルシウムは無限に摂取して良いのかという疑問が湧いてくる。カルシウムの上限量は60歳代の女性では2,300mg/日(厚生労働省『カルシウムの食事摂取基準』より)である。しかし一口にカルシウム2,300/mgと言っても、これは大変な量である。カルシウムの推定平均必要量の3倍以上である。例えば牛乳だけで採ると2リットル以上となり、毎日摂取するにはとても無理な量であることが分かる。また年を取ると腸からの吸収が減ることも考えるとカルシウムにおいて上限量は青天井であるとも言えるかもしれない。
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