資料:27件
-
現代の教師に求められる資質について
-
「現代の教師に求められる資質とは何かについて。」
1996年、中央教育審議会は、「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」を発表したが、その第2部第1章「これからの学校の在り方」新しい学校教育の実現のための条件整備等?教員の資質・能力の向上の仲で、これから求められる教員の資質・能力について次のように述べている。
子供たちに「生きる力」をはぐくむことを基本とするこれからの学校教育の実現を展望する時、教員の資質・能力の向上を図っていくことが、その実現に欠かせない。また、学校教育の基調の転換に向けた教員の意識改革もきわめて重要である。
教員に求められる資質・能力については、学校段階によって異なるが、教員養成や研修を通じて、教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的指導力の育成を一層重視することが必要であると考えられる。特に、今日のいじめや登校拒否などの深刻な状況を踏まえるとき、教員一人一人が子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度を身につけることはきわめて重要である。
そして、教育職員養成審議会は、1997(平成9)年7月28日、第一答申「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」の中で、教員に求められる資質能力を次のように述べている。
? いつに時代も教員に求められる資質能力
昭和62年12月18日付けの本審議会答申「教員の資質能力の向上方策等について」の記述は、「学校教育の直接の担い手である教員の活動は、人間の心身の発達にかかわるものであり、幼児・児童・生徒の人格形成に大きな影響を及ぼすものである。
-
レポート
教育学
教育
教職
小学
資質
中学
- 550 販売中 2006/02/21
- 閲覧(2,374)
-
-
現代における教師に求められる資質
-
教師に求められる資質について考察するにあたっては、まず教員の資質とその歴史的返還から考えていかなければならない。
歴史的に見ると、戦前期の教員に求められた資質と戦後になり転換を遂げた教員の在り方、そして近代の教師の在り方を経て、現在の様々な社会状況からの反省により、現代の教師に求められる資質というように分かれる。
まず、戦前期における教員の在り方は天皇制国家の忠良な臣民育成のための直接的な担い手とされ、天皇制絶対主義国家が規定する教育目的を至上命題とする教育であったことより、教員は子供に道徳的感化を与えうる人格の指導者であり、いわゆる聖職者として在ることが求められていた。しかし、この聖職者論は、戦後になり徐々に返還を遂げていく。それは、民主化政策の中で基本的人権の尊重の考えに基づく教師労働者論である。
労働者論は聖職者論より踏み出たものであり、日本教職員組合の「教師の倫理綱領」に顕著である。
この二つの論は今なお議論されるものであるが、聖職者論は教職という職業の性質上厳格な倫理が求められるもので、その意味で的を得ている。しかし、労働者論に関しても、教師の人権を守る上で必要なものであり、この二通りの考え方は互いにバランスを取られるべきである。この考えを反映したものが、近代における教師専門職論といえる。しかしながら、現代の教育が様々の問題を含んでいるといわれるように、安易な労働者観に陥ってしまわないように、その使命感、情熱などの倫理は守られるべきである。
以上のような歴史的背景を踏まえると、現代社会において、教育の果たす役割は非常に大きく、その時代の社会状況と照らし合わせて常に過去の教育が反省されるべきであって、求められる教員の資質として改革されていくべきである。
-
レポート
教育学
教師の資質
歴史的変換
教師の倫理
- 550 販売中 2006/02/10
- 閲覧(4,658)
-
-
現代の教師に求められる資質
-
現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい
教師の「資質」という概念に関して、必ずしも決まった一定のものはあるわけではない。しかし、教師という職業的観点から考えると「資質」は最重要な要素であると考える。現代のめまぐるしく変化する社会の中で、子どもたちは不登校やいじめ、そして非行問題など深刻な状況に直面していることも少なくはない。そのような中で時代に適応していくための「生きる力」を育む教育展開が必要であり、教師に強く求められている。「生きる力」とは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性のことである。また、たくましく生きてゆく体力や健康も含まれる。
以上のような「生きる力」を育むためにも、人間的資質で言えば、教育という営みに対する愛着である「教育愛」や「使命感」などを前提として、教師も時代に適応できる豊かな人間性や専門性、技術、教養、実践的指導力が求められる。
昭和62年12月の本審議会答申の「教員の資質能力の向上方策等について」では、教員の資質能力とは「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられたちしき、技能等の総体」と述べている。つまり、ここで述べられた資質とは、一般的にいつの時代であっても教員として求められるものであり、「素質」とは違い後天的に形成可能なものと理解されている。
では、こうした一般的資質能力の上に成り立つ、今後特に教員として求められる資質能力について、以下に具体的に考察していきたい。
1996年、中央教育審議会は「21世紀を展望した我が国の教育のあり方について」において、教員に求められる資質について、学校段階によって異なるが教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的指導力の重要性を挙げている。また、今日的な深刻な学校問題を踏まえて、教員一人ひとりが子どもの心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度の重要性にも触れている。そして、これらの資質・能力の育成・向上のためには、教員養成、採用、研修の各段階での改善や体系的な整備が求められている。
そして、中央教育審議会の答申を受けて、1997年教育職員養成審議会は、第一次答申『新たな時代に向けた教員養成の改善方策について』を発表した。この中で、これからの教員には、変化の激しい時代にあたって子どもたちに「生きる力」を養成する教育を行うことが期待されている。そのような観点から、今後教員に求められる資質能力として、大きく3つを例示している。
1:地球的視野に立って行動するための資質能力
世界がさまざまな点で近くなった今日、教師がまず地球や人類のあり方を自ら考えて、培った幅広い視野を教育活動に積極的に生かすことが期待される。
①地球、国家、人間等に関する適切な理解
例:地球観、国家観、人間観、個人と地球や国家の関係についての適切な理解、社会・集団における規範意識
②豊かな人間性
例:人間尊重・人権尊重の精神、男女平等の精神、思いやりの心、ボランティア精神
③国際的社会で必要とされる基本的な資質能力
例:考え方や立場の相違を受容し多様な価値観を尊重する態度、国際社会に貢献する態度、自国や地域の歴史・文化を理解し尊重する態度
以上の3点が具体例として挙げられている。
2:変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力
教員という職業自体が社会的に特に高い人格・見識を求められる性質の
-
論文
教育・心理学
教育
教職
教員資質
佛大
- 660 販売中 2007/12/12
- 閲覧(5,184)
-
-
現代の教師に求められる資質とは何か
-
【一般的資質能力と具体的資質能力】
1997年7月に、教育職員養成審議会は、教員に求められる資質能力を以下の様に述べている。
まず、「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体」である。具体的に述べると、昭和62年の中央教育審議会答申から、「教育者としての使命感、人間の成長・発達についての理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、そしてこれら基盤とした実践的指導力」となる。
そして、これからの教員に求められるものは、変化の激しい時代にあって、子供たちに「生きる力」を育む教育を授ける能力である。教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的指導力も必要であるが、どの段階においても共通しているのは、生徒の「生きる力」を育成するという点を重視していることである。
中央教育審議会答申から考えられる教師に求められる能力は大きくふたつに分類される。それは以下の通りである。
(1) 一般的資質能力
どの時代の教員にも求められる資質能力である。専門的職業である教職に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体など。
(2)具体的資質能力。
変化の激しい現代において、子どもたちに「生きる力」を育む教育を授けることが教員に期待されている。昨今、社会・家庭の問題が取りざたされ、教育を再考する必要があると言われている。そして、出されたひとつの目標が前述した「生きる力」を育む教育である。これについては次項で述べる。
-
レポート
教育学
教員
教育
資質
- 550 販売中 2006/03/02
- 閲覧(2,423)
-
-
現代の『教師に求められる資質とは何か
-
1.はじめに
現代社会がめまぐるしく変化している中で、教育も同様に変化の激しいものとなっている。いじめや少年犯罪などの問題が日々取り立たされる中、教育の重要性はますます高くなっているといえる。
このような時代の中で教育を行なう立場にある教師の資質には、子どもたちの「生きる力」を育む学校教育を展開するために、豊かな人間性、専門的知識・技術、幅広い教養、実践的な指導力が求められている。また、教師としての情熱や使命感、教職に対する愛着、子どもたちに対する責任感、時代の変化に対応できる社会性や幅の広い知識をもった豊かな人間性、変化に敏感に反応し、柔軟な考えができること、などもあげられる。
では現代、教師にはどのような資質が求められているのか、具体的に述べることとする。
2.求められる資質
1996年の中央審議会の答申では、求められる教員の資質・能力について述べている。それは、教員に求められる資質・能力は、学校段階によってことなるが、どの段階においても、教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的指導力が必要である。また、どの段階においても生徒の「生きる力」を育てていく力という点を重視している。そして、それらの資質や能力を高めるためには、多様な研修機会を体系的に整備して、大学院等における現場教育や教員の社会的視野を広げるための体験的な研修を進めることが必要となる。また、教員の養成・採用・研修の各段階での大学の教員養成関係者と教育委員会等の採用・研修関係者との連携・協力が不可欠となる。
このような中央教育審議会の答申を受け、1997年、教育職員養成審議会が「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」という答申を発表した。その中で、今後求められる教員の資質・能力について具体的に述べている。それを、大きくまとめると、教員に求められる資質・能力は以下のようになる。
-
レポート
教育学
教師
資質
中央審議会
能力
地球的視野
- 550 販売中 2005/12/13
- 閲覧(6,401)
-
-
現代の教師に求められる資質とは何か
-
現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。
中央教育審議会・教育職員養成審議会で具体的に答申として発表された内容を中心教師に求められる資質とは何かまとめてみると、まず1996年に中央教育審議会から発表された「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」の中でこれから求められる教員の資質・能力について述べられている部分がある。
第2部第1章「これからの学校の在り方」(2) 新しい学校教育の実現のための条件整備等②教員の資質・能力の向上の部分に詳しく述べられている。
まず述べられているのが「 教員に強く要請される、[生きる力]をはぐくむ学校教育を展開するための豊かな人間性と専門的な知識・技術や幅広い教養を基盤とする実践的な指導力」を培う必要があるということである。このような実践的な指導力を養成するにあたって、具体的な施策としては教員養成段階・教員になってからの研修によって教科指導だけでなく生徒指導、学級経営など総合的な指導力を要請することがあげられている。その中でも、特に指摘されているのが、いじめや登校拒否などの現在の深刻な状況に対して教員が対応できるかについてで、「教員一人一人が子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度を身に付けることは極めて重要」と述べられている。このような指導力を養成するに当たって、教員養成段階の改善・向上はもちろん必要なことであるが、特に教員研修について、必要な資質と絡めてかなり大きく整備する必要があるのではないかと述べている。先ほどの子どもの心の理解に関しては特に「いじめ問題への対応など、子供たちの心のケアが一層求められることにかんがみ、すべての教員について基礎的なカウンセリング能力の育成を充実する必要がある」と明言されている。他にも研修内容自体も「教員の社会的視野を広げる」ことに重点をおいており、これからの教員の資質として、子どものメンタル面への支援と、教員の社会的経験を中心としていることがわかる。
以上の中央教育審議会の答申を受けて、1997年に教育職員養成審議会は教員養成の在り方について、第一次答申「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」を発表し、その中で、教員に求められる資質能力を明らかにしている。
まず教員に求められる資質・能力を(1)いつの時代も教員に求められる資質能力、(2)今後特に教員に求められる具体的資質能力、の二つに大きく分類しその後に(3)得意分野を持つ個性豊かな教員の必要性について言及している。
(1)いつの時代も教員に求められる資質能力については答申では昭和62年12月18日付けの本審議会答申から「教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、そしてこれらを基盤とした実践的指導力が必要」という言葉を引用し、教員の資質能力とは、一般に、「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体」といった意味内容を有すると述べている。これらの能力は前提であり、その上で今日の社会の状況や学校・教員を巡る諸問題を踏まえたとき、(2)の今後特に教員に求められる資質能力が必要とされるとしている。
答申ではこの(2)今後特に教員に求められる具体的資質能力をさらに以下の3つの具体的な資質・能力を分類し、例示している。
①地球的視野に立って行動するための資質能力
地球観、国家観、人間観、個人と地球や国家の関係についての適切な理解、社会・集団における規
-
レポート
教育学
学校教育職
教師
資質
- 550 販売中 2007/11/05
- 閲覧(7,130)
-
-
『現代の教師に求められる資質とは何か』
-
『現代の教師に求められる資質とは何か』についてまとめなさい。』
いつの時代にあっても、一般的に教師に求められることは何か。一つだけ挙げるとすれば、私は「子どもを愛する気持ち」であると考える。非常に単純であるが、それだけに最も重要なことなのである。私が教員を志す原点はまさしくここにあり、このことが教員を目指す活力となって、「子どもの成長に協力したい」「子どもを守りたい」「子どもから教わりたい」といった思いを生み出すのである。また、教師が子どもを愛することによって、子どもも教師を愛する事ができ、そこに先生と生徒という信頼関係が築かれるのである。
しかし、ただ子どもを愛しているだけでは教師として資質を備えたことにはならない。子どもを愛することはあくまで原点であり、日々変化し続ける今日において子どもを教育するには、さらに具体的な資質・能力が求められるのである。それらについて、テキストに記された「地球的視野に立って行動するための資質能力」「変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力」「教員の職務から必然的に求められる資質能力」の3つの分類をもとに以下に論述する。
「地球的視野に立って行動するための資質能力」
今日の日本は文化的にも経済的にも国際化が見られ、もはや”国際化”社会ではなく”国際”社会に生きているといっても過言ではない。毎日どこかで外国の人を見かけ、・・・・
-
レポート
教育学
教育
教員
学校教育
教師
資質
- 550 販売中 2007/08/15
- 閲覧(3,627)
-
-
現代の『教師に求められる資質とは何か』についてまとめなさい
-
現代の『教師に求められる資質とは何か』についてまとめなさい。
昨今、家庭の教育力、地域の教育力の低下が進む一方、保護者や地域住民の学校や教員に対する期待はますます高まってきている。同時に保護者の学校軽視、教師軽視も顕著になってきており、そのことがいまの子どもたちに悪い影響を与えているということも言われている。かつての学校の存在意義は失われ、教師の威厳をもって子ども達をしつけようとする親ももはや存在しないと言ってもよい。そんな状況の中、学校、教師は増加する「いじめ、不登校、学級崩壊」といった諸問題の対応に追われているのが現状であり、また諸問題の原因を学校、教師の質の低下、指導力の低下といったところに焦点をあててきているのでたまったものではない。確かに学校や教師にも責任があるのは否定できないが、家庭や地域住民にも原因があるのは明白である。しかしながら教員の質の低下防止を理由に平成21年度から教員免許更新制度が導入されることにもなり、また最近のニュースにおいても文部科学省が平成20年から3年計画で教員を2万人増やすといっている。しかし単に教員の頭数を増やせばいいというものではなく、やはり教員の資質を持った人間を多く現場に配置できなければ意味が無いのである。
我が国では教員を目指す学生は非常に多く、また教員免許を持っている者も非常に多い。従って教師としての資質を持った者もいれば持っていない者もいて当たり前だといえる。そして実際の教育現場においても同じことが言える。教師、講師による不祥事や今日の教員を目指す学生たちの言動、振る舞いなど、おおよそ子どもたちの見本となる教師としての資質に欠けるといわざるを得ない。
それでは「教師としての資質とは」一体何か、それは中教審の第一次答申で述べられているように、「専門的職業である『教職』に対する愛着,誇り,一体感に支えられた知識,技能の総体」、といった意味内容を有するものと解釈される。このような専門職としての教員の職責にかんがみ,昭和62年12月18日付け本審議会答申「教員の資質能力の向上方策等について」において示されているとおり,"いつの時代にも求められる資質能力"を以下のような項目にまとめている。
・ 教育者としての使命感
・ 人間の成長・発達についての深い理解
・ 幼児・児童・生徒に対する教育的愛情
・ 教科等に関する専門的知識
・ 広く豊かな教養
そしてこれらを基盤とした実践的指導力といった能力が教育現場では常に必要とされるのである。
こうした資質能力にさらに3つの具体的な資質能力が求められるというのである。それは"今後特に教員に求められる具体的資質能力"というものであり、以下の通りである。
① 地球的視野に立って行動するための資質能力
② 変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力
③ 教員の職務から必然的に求められる資質能力
以上のようにこれからの教員には、地球や人類のあり方を自ら考えるとともに、培った幅広い視野を教育活動に積極的に生かすことが求められている。さらに、教員という職業自体が社会的に特に高い人格性と見識を求められる性質のものであることから、教員は変化の時代を生きる社会人に必要な資質能力をも十分に兼ね備えていなければならず、これらのことを前提に、教職に直接関わる多様な資質能力を有することが必要であると考えられている。
①の「地球的視野に立って・・・」の項目にはさらに具体的に次のように細かく述べられている。
(1) 地球、国家、人間等に関する適切な理解
(2) 豊かな人間性
(3) 国際社会で
-
学校教育職入門
教師に求められる資質
レポート
文字数:B5で約8枚分
B5八枚分相当
- 550 販売中 2008/04/07
- 閲覧(21,623)
-
-
現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。
-
現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。
今日、学校を取りまく教育環境はますます悪化している。「いじめ」や「不登校」、「学級崩壊」などが、大きな社会問題としてクローズアップされるようになってきているからである。そこで、21世紀という新しい時代を生きる子どもたちを心豊かに育てることのできる、優れた資質能力と実践的力量を有する教員が強く求められている。
1997年7月に出された教育職員養成審議会の第一次答申『新たな時代に向けた教員養成の改善方策について』において、教員に求められる資質能力とは、いつの時代にも求められる資質能力と今後特に求められる具体的資質能力のふたつが考えられるとある。
いつの時代にも求められる教師の資質とは、教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、これらを基盤とした実践的な指導力があげられる。一般に「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体」といった意味内容を有するもので、「素質」とは区別され後天的に形成可能なものとされている。教員であるからには必ず有しなければならない資質能力である。
今日の社会の状況や学校・教員をめぐる諸問題を踏まえたとき、今後特に教員に求められる具体的資質能力とは何か、前述した答申で3つあげられている。「地球的視野に立って行動するための資質能力」、「変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力」、「教員の職務から必然的に求められる資質能力」である。
「地球的視野に立って行動するための資質能力」とは①地球、国家、人間等に関する適切な理解、②豊かな人間性、③国際社会で必要とされる基本的な資質能力、と3つに分けられる。①地球、国家、人間等に関する適切な理解とは、自ら培った偏りのない幅広い視野をもち、めまぐるしく変化する世界の中で、個人、地球、国家の関係について適切な理解を有するということである。また自分が所属する社会、集団における正しい規範意識をもち、子どもたちの師表たるに相応しい人間でなければならない。②豊かな人間性とは人間尊重・人権尊重の精神を第一に考え、豊かな人間性を生活に活かすことができることが求められる。特にすべての子どもが義務教育として、揃って公教育を受けはじめる小学校においては、人間愛(豊かな人間性)の育成に努力を傾注しなければならない。また、日本国憲法にもうたわれている男女平等の精神、相手の立場に立って物事を考える思いやりの心、利害ぬきで物事を考えるボランティア精神も必要である。特にボランティア精神は教員に不可欠である。教員という仕事は未来を担う人間を育てる職業である。教育方法にこれが正解というものはない。幼児・児童・生徒の人格形成のために教科外の活動も多く求められる。学校現場では、行事や部活動など教員のボランティア精神ぬきで成り立たない活動がたくさんある。③国際社会で必要とされる基本的な資質能力とは、世界中のさまざまな考え方や立場の相違を受容し、多様な価値観を尊重する態度、国際社会の一員として社会に貢献する態度、自国や地域の歴史・文化を理解し尊重する態度が求められる。
答申でふたつめにあげられている「変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力」は、①課題解決能力等にかかわるもの、②人間関係にかかわるもの、③社会の変化に適応するための知識及び技能の3つにわけられる。①課題解決能力等にかかわるものとは個性、感性、創造力、応用力をもち、得意分野
-
学校教育職入門
教師
資質
リポート
- 550 販売中 2007/11/10
- 閲覧(23,624)
-
-
現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい
-
現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい
教師に求められる資質とは何か。このことを考える前に、まず教師という職業について、考える。現在の教師とは近代教育制度によって制度化された学校において、公的に認定された資格を持ち、学業や技芸を教える人の事である。また、人間として模範的な人格を持っている者を指すと考える。しかし、専門的な知識を生徒たちに教え、学業成績の向上に努め、生活が模範的であれば教師と呼べるのであろうか。では、教師はどのような資質が必要であり、備えているべき存在であるのかについて述べていくことにする。
教師は、機械と向き合うのではなく、子ども達(生身の人間)と直接触れ合いながら学校生活を共にするという観点から、教師にはコミュニケーション能力が必要であることは言うまでもない。コミュニケーション能力とは、教師と生徒や教師間の会話・教師と保護者間の会話ができるといった、狭義なものではなく、相手の意思を汲み取り、行動に移すことができることや、周りの雰囲気や、表情・声のトーンなど、カウンセリング場面にも見られるような相互に対する信頼関係を基盤とした、質の高いものをいう。しかし最近、新聞やテレビでは教師が教師としての資質を備えていなくてはならないにも関わらず、指導力が無い、犯罪を起こしているなどの報道が飛び交い、いたるところで社会問題となっている事実を突きつけられ、教師に必要な資質とは何か。を今一度、一人ひとりが考えなければならなくなっているのが現状である。
教師に求められ資質を一つずつ挙げるとそれはとてつもなく多くなり、きりが無くないので、今回は現代の教師に求められる資質という観点から、特に「地球的視野に立って行動するための資質能力」「変化の時代に生きる社会人に求められる資質能力」「教員の職務から必然的に求められる資質能力」について、論じることとする。
一つ目の、「地球的視野に立って行動するための資質能力」についてである。地球的視野といった場合、他国との国際交流、環境問題、今で言えば、北朝鮮の問題など様々な事象において、自分自身の考え方一つで、地球的視野というものは持つことができると考えられる。近年、各カテゴリーの学校において、外国人講師を招いての英語の授業や、異民族の人たちとの文化交流の場が設けられ、異文化交流といったアプローチ。身近なところでは、インターネットやeメールといった通信や情報ツールによっても、地球的視野というものは持ちやすくなってきているのではないかと考えられる。そのような環境の中で教師は、生徒達に教育を行う立場であることから、日常生活であっても国際情勢や、時事のニュースにアンテナを張り巡らし、敏感に反応し、意識することによって日々を積み重ねていかなければならないと考えられる。つまり、豊かな人間性をもって、広い視野から物事を判断でき行動できる資質を持たなければならないということである。これは、非常に重要な資質であり、日々意識することによって有意味なものになるものであり、これからの国際社会において、教師にとって重要で必要不可欠なものである。また、「地球的視野に立って行動するための資質能力」とは上記したように、教師自身がたくさんの引き出しの中から場面によって適切な指導や助言を行えることも大切であるが、子ども(生徒)に「地球的視野に立って行動するための資質能力」を感じさせることも必要なことではないかと考える。具体的に言うと、社会科や総合的な学習の時間において、知識としてだけのイメージを持つだけで、地球的視野を持ったと
-
レポート
教育学
資質
地球的視野
変化の時代
教員の職務
- 550 販売中 2007/08/29
- 閲覧(34,966)
-
新しくなった
ハッピーキャンパスの特徴
- 写真のアップロード
- ハッピーキャンパスに写真の
アップロード機能ができます。
アップロード可能なファイルは:doc .ppt .xls .pdf .txt
.gif .jpg .png .zip
- 一括アップロード
- 一度にたくさんの資料のアップロードが可能です。 資料1件につき100MBまで、資料件数に制限はありません。
- 管理ツールで資料管理
- 資料の中から管理したい資料を数件選択し、タグの追加などの作業が可能です。
- 資料の情報を統計で確認
- 統計では販売収入、閲覧、ダウンロード、コメント、アップロードの日別の推移、アクセス元内訳などの確認ができます。
- 資料を更新する
- 一度アップロードした資料の内容を変更したり、書き加えたりしたい場合は、現在アップロードしてある資料に上書き保存をする形で更新することができます。
- 更新前の資料とは?
- 一度アップロードした資料を変更・更新した場合更新前の資料を確認することができます。
- 履歴を確認とは?
- 資料のアップロード、タイトル・公開設定・資料内容説明の変更、タグの追加などを期間指定で確認することができます。