資料:3件
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『従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対しての主体的な学習を基本とする授業についての設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて
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『従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対しての主体的な学習を基本とする授業についての設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ』
年の「学力低下」、「学習意欲の低下」の実態を鑑み2003年度の新教育課程では教育現場において次の4つの学力をバランスよく育てることが大切である、とうたわれている。
1.基礎的な学力A
2.基礎的な学力B
3発展的な学力
4.実践的な学力
このうち1.と2.が「不易な学力」といわれ、伝統的な学力として基礎、基本となる知識や技術の習得を目的とし、従来の知識伝達を重視した授業において育てられる学力のことをいう。また従来の知識伝達を重視した授業のことを「課題習得型学習」という。これに対し、3.と4.は「流行の学力」といわれ、生きる力が求められ、「自ら考える力」に深く関わる学力である。自ら学習課題を発見し、「学ぶための問い」を作ることが求められる。これは主体的な学習を基本とする授業で育てられる「新しい学力」として捉えられている。また主体的な学習のことを「課題発見型学習」という。
新教育課程ではこの「課題習得型学習」と「課題発見型学習」がカリキュラムの中でバランスよく位置づけられることが求められている。ではこれら2つの学習タイプの設計や評価についてそれぞれの特徴を比較してみたいと思う。
課題習得型学習(以下前者とする)は基礎・基本となる知識や技能の習得がねらいであり、教師によって課題や問いが作られ、それが子どもに提示される。カリキュラムに基づいて計画的、体系的に学習が進められるので教師からの一方通行的な学習行為といえる。しかし、この基礎・基本となる学力は子どもたちに確実に身につけさせなければならない必修教科であるため、教師は従来の知識伝達授業において様々な授業設計、工夫をしなければならない。その際、教師には「個に応じた指導」の重視、「教育の入力」よりも「教育の出力の平等性」の重視といった新たな教育観の転換が求められる。これに対し課題発見型学習(以下後者とする)は自ら考える力(生きる力)の育成がねらいであり、課題作りは子ども自らの興味、関心に基づいて、子ども自身によって課題や問いが作られる。教師から教えられるのではなく、自ら「体験」等を通して地域社会、自然、伝統文化などのいわゆる「本物」を感じ取る。ここで留意したいのは、子どもたちに社会的な課題や生き方課題を「自分のこと」として、主体的・能動的に関わらせることである。そして教師は教えるのではなく支援者、コーディネーターとなり、教師と子どもが共に取り組み学ぶという授業づくりをしていく必要がある。この前者と違った教育観に基づいて行われる授業形態(総合的な学習)にはさまざまなタイプ、さまざまな可能性が秘められている。その為教師には学習指導法の豊かな創造性、教師自身の専門性が強く求められる。また基礎的な学力を育成する場合と同様に「個に応じた指導のあり方」が重要とされる。前者では教師と子どもの関係は「教える―教えられる」の関係であるが、後者では「助ける―学ぶ」あるいは「見守る―学ぶ」の関係となる。
次に学力の評価についてだが、従来の知識伝達を重視した学習での評価は、主にペーパーテストやパフォーマンステストというテストの点数に基づいて客観的に成績がつけられる「相対評価」というものであった。これを誰が行っても同じ評価となるため、公平感をもって定着していた。しかし「相対評価」は集団内での子どもたちの序列を明らかにするだけで、必ず子ど
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