『国際理解教育について』
国際理解の変遷から、これからの国際理解教育について教師はどの様に理解すべきかについて述べていきたい。
国際理解教育は、第1次世界大戦後の国際連盟成立後、教育現場で大幅に取り入れられることとなる。
明治以降、欧米列強の植民地化を防ぐためにも国際性をめざす動きが不可避であり、様々な制度、組織が欧米化された。それとともに自分の民族文化への自覚が高まり、天皇制中心の動きが生じた。この2つの動きの中で教育内容も変遷をたどってきたのである。
その後、大正時代に入り、大正自由教育と呼ばれる子ども中心の教育運動が国際理解を増進させた。しかしながら、このような国際理解は日本の大陸・東...