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合格レポート 日本大学 通信教育部 保険総論1 2019~2022年度
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次の(1)~(3)全てに解答しなさい。
(1)保険の概念・機能について説明しなさい。
(2)それらにマイナスの影響を及ぼす逆選択とモラルハザードの問題について具体的な例を挙げて解説しなさい。
(3)逆選択とモラルハザードへの対策について述べなさい。
講評A
過大に沿ってまとめられており、合格点に達しています。以下は、j補足的な説明や改善点です。
・保険に介入するまたは保険を購入することは、リスクを処理(管理)する決意の表れすなわち意思決定であると言えます。それではどのようにリスクを処理するかというと、1つは「リスクの移転」です。リスクの移転とは一方の当事者が望まないリスクをもう一方の当事者が引き受けるまたは負担する音を言います。なぜある人が望まないリスクを引き受けけることができるのか、それはリスクの引き受け(管理)に関するノウハウや資本を持っているからだと考えられます。こうしてリスクの負担を巡って分業が行われることが分かります。それぞれが互いに得意なことに専念することで、社会に「分業(専門化)の利益」をもたらします。保険は単に保険会社にリスクを移転するわけではありません。「リスクの分散」も同時に行います。リスクの分散とは、例えば、100人のうち一人が死亡した際100万円の損失が発生するとします。それに各自が100万円を貯蓄して備えると社会全体として1億円ちょちくされますが、そのうち使用されるのは100万円だけです。一方、各自が1万円貯蓄すると100万円を貯蓄するよりも1万円貯蓄したほうが、無駄がないと言えます。このことを「分散の利益」と言います・このように保険は社会に二つの利益をもたらします。
・逆選択やモラルハザードが発生する要因は、リスクに関する情報は加入者の「私的情報」だからです。そのため、「情報の非対称性」が生じることになります。レポートでは、レモンの原理が紹介されていましたが、保険への適用があるとさらに良いでしょう。保険取引も市場交換ですから、割安であれば購入量を増やそうとし、割高であれば購入量を減らそうとするでしょう。このため、リスクの高い人にとっては、ユリなのですが、リスクの低い人には、不利となり保険離れが進むと考えられます。モラルハザードについては大きく二つに分けることができます。1つは事故を防ぐ努力を怠ること、もう一つは事故発生後の損失を小さくする努力を怠ることです。
・逆選択とモラルハザードの対策ですが、紙幅の余裕がなかったからだと想像しますが、具体例を挙げて説明すると分かりやすいと思います。例えば、「シグナリング」の例としては、ゴールド免許割引があげられます。ゴールド免許をもっていれば保険料の割引が得られる場合、保険加入者は積極的にゴールド免許者であることを伝えるでしょう。
出典;はじめて学ぶリスクと保険{第4版} 下和田 功編
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日本大学 通信教育部 保険総論1 2019~2022年度
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