「ジェンダー」という言葉の意は、社会的・文化的性差であると言われる。元来、男女の存在はお互いをそれぞれの「らしさ」で尊重してきたが、この考えに歪みを提唱する発議が盛んになりつつある。いわゆる、和製英語で「ジェンダーフリー」などと言われるが、固定的性差観念の払拭、社会的役割の強要をやめようというのが狙いでもあるようだ。
では、この「ジェンダーフリー」を語るときに、雇用の問題がある。元々、わが国における伝統的思想に「男尊女卑」がある。社会的地位において、女性は男性より劣るというものだ。近年、ライフスタイルの変化に伴い、女性の高学歴化、女性の社会進出などをきっかけに、男女感の多様化などが進んだ。...