近年の世界における相互依存の発展、国際交流の拡大は、さまざまな分野での国際化を進展させている。社会経済を動かす金、物、情報、それを扱う人が国境を越え、広く行き交い、世界的規模にまで広がっている。アメリカの経済の動向が日本の経済を左右したり、日本の多くの企業が外国で物を生産したり、海外からの留学生の急増などを見ればよくわかる。国際化に関わる問題は国家間だけでなく、いまや個人、企業、地域など、我々にとって身近な問題として存在する。
近年の世界における相互依存の発展、国際交流の拡大は、さまざまな分野での国際化を進展させている。社会経済を動かす金、物、情報、それを扱う人が国境を越え、広く行き交い、世界的規模にまで広がっている。アメリカの経済の動向が日本の経済を左右したり、日本の多くの企業が外国で物を生産したり、海外からの留学生の急増などを見ればよくわかる。国際化に関わる問題は国家間だけでなく、いまや個人、企業、地域など、我々にとって身近な問題として存在する。今後さらに国際化が進み,社会は多民族化・多文化化し、近隣社会において、多文化的共生が求められるようになると予想される。こういった中、国際理解教育が今後の日本の教育にとっても,子どもたちの未来にとっても極めて重要な位置を占めることは明白である。国際理解教育をはじめ、外国人労働者の受け入れ、帰国子女や外国人子女教育、留学生の受け入れ、外国語教育のあり方など、当面課題は山積みである。既に、国は多くの施策を打ち出し、対応しているが、まだまだ課題は多い。中でも、正しい国際感覚の育成が今後の大きな課題になると思われる。物、金、人の国際化が進む中、心の国際化だけが取り残されてい...