応用行動分析 セルフマネジメント事例
1 はじめに
今回変容を試みたのは、自身の「目的の場所に決められた時間の直前に到着する」という行動であり、具体的には「決められた時間の10分前に目的の場所に到着できるようにする」という行動を目標とした。
社会生活において、時間を厳守するということは集団に属し、集団行動を行う上での大前提の規律ではないかと思われる。特に仕事など、個々に責任があることにおいては、時間を守れなければ全体の予定や計画が乱れてしまうため、皆に迷惑がかかり、自分にも集団にも悪影響が出てしまう。
しかし、これまでの学生生活では、講義や友人同士での待ち合わせなど、多少の遅刻が許されてしまう場面が多かったため、時間厳守による社会的な罰を強く意識することがなかった。そのため、アルバイトや実習など、時間を厳守しなければいけない時の時間配分が上手くいかず、到着が決められた時間の直前になって焦ることも多々あった。
これから先、社会に出て行くにあたって時間を守らなければならない場面は増えてくる。今のままの状態では、仕事などに何らかの悪影響を及ぼす可能性があると感じ、改善が必要であると考えた...