目的 硫酸銅溶液にアンモニアを加えてアンミン銅錯イオンの青色を
発色させ、分光光度計を用いて吸光度と銅濃度との関係曲線
(検量線)を作成する。
さらに、黄銅の一定量をとり、同様な条件で発色させ、その
吸光度から、検量線を用いて黄銅中の銅の量を定量する。
実験 操作Ⅰ アンミン銅錯イオンの吸収スペクトルの測定
方法
①濃度の分かっている硫酸銅溶液の5.00mlをホールピペット
を用いて25mlのメスフラスコにとり、これに8Mアンモニ
ア水10mlをホールピペットで加えて振り混ぜる。
②これに蒸留水を加えて標線に合わせ、ふたをして5~10回
逆さにしてよく混合する。
③別の25mlメスフラスコにアンモニア水10mlをホール
ピペットでとり、これに蒸留水を加えて標線に合わせ、
よく混合する。
④それぞれの溶液をセルに移す。
⑤セルフォルダーの1の位置に対照とする硫酸銅を含まない
アンモニア水のみの溶液を入れたセルを差し込み、その他の
位置に硫酸銅を含む溶液のセルを差し込む。
⑥分光光度計で400nm~800nmまで10nmごとに吸光度を
測定し、測定値を記録すると同時にグラフ上にプロットして
吸収スペクトルを作成する。
⑦最大吸収波長におけるモル吸光係数εを計算する。
操作Ⅱ 検量線の作成
⑧硫酸銅を乾燥した試験管に9分目くらいとる。
⑨共栓付試験管を6本用意し、メスピペットを用いて硫酸銅
溶液を0、2.00、3.00、4.00、5.00、6.00、mlをそれぞれの
試験管に分取する。
⑩8Mアンモニア水をホールピペットで10ml加え、さらに
メスピペットで蒸留水を加えて全量を20mlとし、
よく混合する。
⑪硫酸銅0mlの試料を対照セルに入れ、最大吸収波長で
それぞれの吸光度を測定する。
⑫グラフ用紙に吸光度と濃度との関係をプロットして、
検量線を作成する。
操作Ⅲ 黄銅中の銅の定量
⑬約50~60mgの試料を、あらかじめ秤量した乾いた50ml
ビーカーに入れ正確に秤量する。
⑭これに8MHNO3約2mlを加えて時計皿でふたをして、
わずかに加熱して完全に溶解する。
⑮溶液を50mlのメスフラスコに移して、ビーカーに少量の
蒸留水を入れ、メスフラスコ中へ加える。
⑯8Mアンモニア水20mlをホールピペットで加え、さらに
標線まで蒸留水を加えてよく振り混ぜて均一にする。
⑰操作Ⅱの硫酸銅0mlの溶液を対照として、この溶液の吸光
度を測定し、検量線を用いて濃度を求める。
⑱さらに、含有量を求め、黄銅中の銅の含有率を計算する。
光の波長[nm] 吸光度 光の波長[nm] 吸光度 光の波長[nm] 吸光度 400 0.018 540 0.258 680 0.429 410 0.014 550 0.301 690 0.406 420 0.013 560 0.348 700 0.383 430 0.019 570 0.389 710 0.359 440 0.020 580 0.424 720 0.339 450 0.021 590 0.455 730 0.318 460 0.021 600 0.479 740 0.30
目的 硫酸銅溶液にアンモニアを加えてアンミン銅錯イオンの青色を
発色させ、分光光度計を用いて吸光度と銅濃度との関係曲線
(検量線)を作成する。
さらに、黄銅の一定量をとり、同様な条件で発色させ、その
吸光度から、検量線を用いて黄銅中の銅の量を定量する。
実験 操作Ⅰ アンミン銅錯イオンの吸収スペクトルの測定
方法
①濃度の分かっている硫酸銅溶液の5.00mlをホールピペット
を用いて25mlのメスフラスコにとり、これに8Mアンモニ
ア水10mlをホールピペットで加えて振り混ぜる。
②これに蒸留水を加えて標線に合わせ、ふたをして5~10回
逆さにしてよく混合する。
③別の25mlメスフラスコにアンモニア水10mlをホール
ピペットでとり、これに蒸留水を加えて標線に合わせ、
よく混合する。
④それぞれの溶液をセルに移す。
⑤セルフォルダーの1の位置に対照とする硫酸銅を含まない
アンモニア水のみの溶液を入れたセルを差し込み、その他の
位置に硫酸銅を含む溶...