乗法とは、ひとつ分の大きさが決まっているときに、そのいくつ分かに当たる大きさを求める場合に用いられる。例を挙げると、1箱に5個ずつお菓子が入った箱が3箱あるとき、お菓子は全部で5+5=15である。これを、「5個が3つ分」と考えて、5×3=15の式であらわすのが掛け算の式である。「1箱に5個」のことを1あたりの数といい、掛け算の式は、1あたりの数×入れ物の数=全部の数で表す。このように全体の数量を表す計算を乗法、掛け算とし、1あたりの数を被乗数、入れ物の数を乗数、全部の数を積と言う。掛け算とは、5+5=15となるように同数累加を簡略に表したり計算するともいえるが、?あたりの数や大きさを表す数と、それがいくつ分かに当たる数を用いて全体の大きさを表す方法というほうが適切である。そして、繰り返し足し算をすることにより定義される自然数AとBに対して、AをB個分加えた数、これをAのB倍ともいい、すなわち乗法として使われている。掛け算A×Bに置いて交換法則が成り立つ性質により、B×Aと表されることもある。しかしながら、指導を行っていくうえでAのB倍とBのA倍は本質的に異なっているため、解答は変わらないにせよ十分に理解しておくべきところでもある。
乗法とは、ひとつ分の大きさが決まっているときに、そのいくつ分かに当たる大きさを求める場合に用いられる。例を挙げると、1箱に5個ずつお菓子が入った箱が3箱あるとき、お菓子は全部で5+5=15である。これを、「5個が3つ分」と考えて、5×3=15の式であらわすのが掛け算の式である。「1箱に5個」のことを1あたりの数といい、掛け算の式は、1あたりの数×入れ物の数=全部の数で表す。このように全体の数量を表す計算を乗法、掛け算とし、1あたりの数を被乗数、入れ物の数を乗数、全部の数を積と言う。掛け算とは、5+5=15となるように同数累加を簡略に表したり計算するともいえるが、Ⅰあたりの数や大きさを表す数と、それがいくつ分かに当たる数を用いて全体の大きさを表す方法というほうが適切である。そして、繰り返し足し算をすることにより定義される自然数AとBに対して、AをB個分加えた数、これをAのB倍ともいい、すなわち乗法として使われている。掛け算A×Bに置いて交換法則が成り立つ性質により、B×Aと表されることもある。しかしながら、指導を行っていくうえでAのB倍とBのA倍は本質的に異なっているため、解答は変わら...