刺激の提示方向および視野の大きさが有効視野に与える影響

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    心理学

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    心理学各論BⅡ
    刺激の提示方向および視野の大きさが有効視野に与える影響
    第1章 序 論
    私たちは五感を使って周りの情報を収集・選択している。その中でも視覚からは多くの情報を収集している。たとえば自動車運転時に利用する外界情報の90%は視覚情報であるとされており、このように視覚情報は特に我々が様々な作業や行動を行う上で極めて重要である。
    私たちは一般的に視覚能力を視力(visual acuity)と呼んでいる。視力は細かいものを見分けられる能力のことである。つまり、どれだけ小さいものを発見できるか(最小視認閾)、どれだけ狭い間隔まで分離して見ることができるか(最小分離閾)、どれだけ小さな文字や図形を弁別できるか(最小可読閾)、どれだけ細かな直線や輪郭のずれを検知できるか(副尺視力)を示す能力である。視力は私たちの見える範囲の中で最も見分ける力(感度)の高い部分の能力を示すものであり、通常は網膜の中で最も感度の高い中心窩の感度を示すものと考えられる。
    視力が最も感度の高い1点の機能を示すのに対して、視野(visual field)とは視覚の感度の分布である。視力が同じでもこの分布の仕方(視...

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