資料:5件
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第19回:責任能力
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第19回 課題レポート 「責任能力」
ケース
1.Aには酒乱の癖があり、これまでも酒を飲んで人に傷害を加えたことがあった。ある日、Aは自己の酒乱の癖を利用してXを殺害しようと計画して、一緒に酒を飲もうとXを誘い、高度の病的酩酊下でXを殺害した。
2.Aが途中で酔いつぶれて寝てしまい、Xがそのまま家に帰り、殺害には至らなかった。
1.2.それぞれにおけるAの罪責を論ぜよ。
ケース1については、Aが高度の病的酩酊状態で及んだ殺害行為に責任能力を認められるかが問題である。本来、高度の酩酊状態では、行為に対する責任が完全には認められず、殺人罪(刑法
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刑法
自由
責任
能力
理論
計画
原因
未遂
原因において自由な行為
- 550 販売中 2009/06/23
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少年と責任能力の要否の裁判例
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? 静岡家裁 平7年12月15日決定(家庭裁判月報48巻6号75頁)
〈事実〉
少年は、…少年の祖母B子(当時70歳)に対し殺意を抱き、同女の左上腕を所携の包丁で切りつけたが、同女が身の危険を察知し、逃走したために全治約1ヶ月の左上腕部刺創を負わせるに止まり、更にそのころ少年を制止しようとした少年の祖父A(当時76歳)に対し殺意を抱き、上記包丁で同人の腹部を刺し、よって即時同所において腹部刺傷により同人を殺害した。
〈主文〉 この事件については、少年を保護処分に付さない。
〈理由〉
少年は、本件犯行当時、希薄ではあるが、状況を把握していたと考えられるものの、精神分裂病による幻覚、幻聴等に直接支配されて本件犯行に及んだと認められる。そうすると、…少年は、本件犯行当時、是非弁別能力を全く欠いていたとまでは認められないが(但し、その程度は極めて低かったと認められる。)、是非弁別に従って行動を制御する能力を全く欠いていたと認められる。従って、少年は、本件犯行当時、心神喪失状態にあり、責任能力はなかったというべきである。(なお、少年は、本件審判時においても精神分裂病に罹患していると認められるが、…自己に対してなされる手続きの意味を一応了解していると認められ、審判能力はあると考える。)
そうすると、少年は少年法3条1項1号所定の「罪を犯した少年」に該当しないので、少年を保護処分に付すことはできない(…)。よって、少年法23条2項により少年を保護処分に付さないこととし、主文のとおり決定する(なお、少年については、静岡少年鑑別所所長から静岡県知事に対し、精神保険及び精神障害者福祉に関する法律26条による通報がなされ、…本決定後直ちに同方29条1項により入院措置がとられることになっている。)。
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レポート
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