名誉毀損罪の真実性の証明と挙証責任

閲覧数2,292
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    [問題]
    甲は、自己が編集・発行する夕刊地方紙に、地元の信頼できる市役所幹部職員乙の情報に基づき、市会議員丙が、建設予定の公民館の工事入札の便宜を得ようとして、市役所土木部長丁に対して、「おれには、新聞社に知り合いがあるのだが、お前には汚職の疑いがあるそうではないか。おれの知り合いが公民館工事を請け負いたがっているのだがな。」等と申し向け丁を脅迫したとの記事を掲載し、購読者の自宅に配達し、また駅売店で販売した。
    (1)事件の進行表と、当事者の関連図により、図示せよ。
    <事件の進行表>
    丙が、建設予定の公民館の工事入札の便宜を得ようとして、丁を脅迫?
    「丙が丁を脅迫した」という情報を、乙が甲に提供乙から提供された情報に基づいて、甲が記事を地方紙に掲載。配達・販売=甲の丙に対する名誉毀損?
    (2)記事の内容が真実であるときも、甲は丙に対する名誉毀損で処罰されるか。
    甲は紙面上で、丙が丁を脅迫したことを記事にしたが、これは丙の社会的評価を害したといえるから、「公然」に「事実を摘示」し、「人の名誉を毀損」したといえる。
    よって、甲には名誉毀損罪(刑230条1項)が成立するとも思える。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    [問題]
    甲は、自己が編集・発行する夕刊地方紙に、地元の信頼できる市役所幹部職員乙の情報に基づき、市会議員丙が、建設予定の公民館の工事入札の便宜を得ようとして、市役所土木部長丁に対して、「おれには、新聞社に知り合いがあるのだが、お前には汚職の疑いがあるそうではないか。おれの知り合いが公民館工事を請け負いたがっているのだがな。」等と申し向け丁を脅迫したとの記事を掲載し、購読者の自宅に配達し、また駅売店で販売した。
    (1)事件の進行表と、当事者の関連図により、図示せよ。
    <事件の進行表>
    丙が、建設予定の公民館の工事入札の便宜を得ようとして、丁を脅迫?
    「丙が丁を脅迫した」という情報を、乙が甲に提供
    乙から提供された情報に基づいて、甲が記事を地方紙に掲載。配達・販売
    =甲の丙に対する名誉毀損?
    <当事者の関連図>
    市役所職員  情報提供   新聞編集・発行
       乙          甲
                    名誉毀損?
         
                           脅迫
                     丙             丁
     <記事の内容>      市...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。