パウロは人間は自らの責任を自覚しながらも、神に感謝し服従することを拒否する、神の被造物と見なす。
体、魂、霊、心、肉という人間学的概念はそれぞれ人間の一部分を表すのではなく、全体としての人間を言い表している。
1.被造物としての人間
・パウロにとって、神は創造者であり、父である。
「人間は神にその被造物として属している」(?コリ8:6)
「万物は彼からいで、彼によって成り、彼に帰する」(ローマ11:36)
・世界(κόσμους)の概念を「総ての人間」と同じ概念で用いる。
>神がキリストにおいて世を自身に和解させたことは、神が人間を和解させ、救いを与えたことを意味する。
>終末に、聖徒たちが世を裁くであろうと言う時も、人類が考えられている。(?コリント6:2)
・パウロの自然的神認識 (ローマ1:19-20)
「なぜなら、神について知りうる事柄は、彼らにも明らかだからです。神がそれを示されたのです。
世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。従って、彼らには弁解の余地がありません。」
パウロにおける人間、罪、律法、及び死の理解に関する分析
パウロは人間は自らの責任を自覚しながらも、神に感謝し服従することを拒否する、神の被造物と見なす。
体、魂、霊、心、肉という人間学的概念はそれぞれ人間の一部分を表すのではなく、全体としての人間を言い表している。
1.被造物としての人間
・パウロにとって、神は創造者であり、父である。
「人間は神にその被造物として属している」(Ⅰコリ8:6)
「万物は彼からいで、彼によって成り、彼に帰する」(ローマ11:36)
・世界(κόσμους)の概念を「総ての人間」と同じ概念で用いる。
>神がキリストにおいて世を自身に和解させたことは、神が人間を和解させ、救いを与えたことを意味する。
>終末に、聖徒たちが世を裁くであろうと言う時も、人類が考えられている。(Ⅰコリント6:2)
・パウロの自然的神認識 (ローマ1:19-20)
「なぜなら、神について知りうる事柄は、彼らにも明らかだからです。神がそれを示されたのです。
世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、
これを通して神を知ることができ...