竹森・竹下法律事務所に、「息子が強制わいせつ罪で逮捕された。女性に無理矢理抱きついた、ということらしい。」との電話があった。弁護士の竹森一郎は、早速、被疑者の両親を事務所に呼んで事情を聞いた。両親の説明は、概要以下のとおりであった。
「息子は、28歳で、従業員300名位の化学工業株式会社に勤務し、営業を担当している。1人暮らしだが婚約者がおり、20日後に結納を控えている。一昨日10日間の勾留になったと朝霞中央警察署から連絡があり、昨日息子と警察で面会してきた。
下記の事例について、被疑者の弁護人として、不起訴をめざし、(1)被疑者にはどのような助言をすべきか、(2)更に被疑者からどのような事情を聴取する必要があるか、(3)どのような調査をする必要があるか、(4)何らかの法的申立の必要があるか、(5)示談についてはどう考えるべきか、(5)その他なすべき弁護活動を検討せよ。 <事例> 竹森・竹下法律事務所に、「息子が強制わいせつ罪で逮捕された。女性に無理矢理抱きついた、ということらしい。」との電話があった。弁護士の竹森一郎は、早速、被疑者の両親を事務所に呼んで事情を聞いた。両親の説明は、概要以下のとおりであった。 「息子は、28歳で、従業員300名位の化学工業株式会社に勤務し、営業を担当している。1人暮らしだが婚約者がおり、20日後に結納を控えている。一昨日10日間の勾留になったと朝霞中央警察署から連絡があり、昨日息子と警察で面会してきた。息子は、『転んだだけで、わざと女性に触ったりなどしていない。でも周りの誰も、自分の訴えを聞いてくれない』と言っている。私達も、あの子はそんなことをする子ではない、と信じている。是非弁護を引き受けて欲しい。」 ...