Aは、Xに対し、殺意をもって、深夜の公園で約2 時間10 分にわたり、間断なく、極めて激しい暴行を繰り返し、さらにマンションの居室に場所を移して約45 分の間、断続的に同様の暴行を加えた。
Xは隙を見て、そのマンションの居室から靴下履きのまま逃走してきたが、約10 分後、マンションから約800 メートル離れた高速道路に侵入したところ、疾走してきた自動車に衝突し、後続の自動車にひかれて死亡した。
Aに殺人罪(199 条)は成立するか。殺人未遂罪(203 条)にとどまるか。
2006/05/15
レポート課題
Aは、Xに対し、殺意をもって、深夜の公園で約 2 時間 10 分にわたり、間断なく、極め
て激しい暴行を繰り返し、さらにマンションの居室に場所を移して約 45 分の間、断続的に
同様の暴行を加えた。Xは隙を見て、そのマンションの居室から靴下履きのまま逃走して
きたが、約 10 分後、マンションから約 800 メートル離れた高速道路に侵入したところ、疾
走してきた自動車に衝突し、後続の自動車にひかれて死亡した。Aに殺人罪(199 条)は成立
するか。殺人未遂罪(203 条)にとどまるか。
問題になるのは、Aの行為とXの死亡に因果関係があるかどうかである。...