免疫
Ⅰ.免疫グロブリンimmunoglobulin(Ig)
1.定義 :抗体およびこれと構造上・機能上の関連をもつ蛋白質の総称
※血清蛋白質のグロブリンに属し 免疫学的活性をもつことから免疫グロブリンと呼ばれる。
2.種類 : 5つのクラス,IgG(70~80%)、 IgM(5~8%)、IgA(15~25%)、IgD(痕跡)、Ig E(痕跡)に分類される。免疫に関係するのはIgG、 IgM、IgAの3種類である。
①.免疫グロブリンG(IgG)
a.特徴 : 胎盤を通過する
胎生期にはほとんど作られない
小児期の伝染性疾患の大部分の抗体である
b.経過
※免疫グロブリンのうちIgGのみ胎盤を通過
↓
母体から新生児に移行し血中IgGは高値を示す
↓
抗体の含まれている伝染性疾患には生後しばらくは罹患しない(受動免疫)
↓
3~6ヶ月で抗体消失。罹患しやすくなる。
↓
乳児自身のIgGが産生される。抵抗力UP(能動免疫)
②.免疫グロブリンA(IgA)
a.特徴 : 血清のほかに唾液、胆汁、気道分泌液...