連関資料 :: 世界銀行について

資料:3件

  • 世界銀行とIMFについて
  • 世界銀行の発足は第二次世界大戦末期にさかのぼり、1944年7月アメリカのニュー・ハンプシャー州ブレトンウッズにおいて連合国44カ国が参加した連合国通貨金融会議において調印された。このとき同時に、国際通貨基金(IMF: Inter Monetary Fund)協定が調印された。 1.世界銀行 世界銀行は、一般に、国際復興開発銀行と国際開発協会を意味し、これに姉妹機関であるIFC、MIGA、ICSIDを併せて世界銀行グループと呼ばれている。それぞれの機関は、世界銀行総裁の指揮・統括のもとで業務を遂行している。 第二次世界大戦中にアメリカのニューハンブシャー州ブレトンウッズで誕生した世界銀行は当初、終戦後のヨーロッパの復興を支援していた。その貸し付け第一号は、戦後の復興のため1947年にフランスに貸し出した2億5000ドルで、その後も、自然災害や人道的緊急援助、紛争後復興など、被害や影響を受けた途上国と経済以降国の再建が世界銀行の重要な役割となっていた。 1980年代は世界銀行にとって移行期間と呼ばれるような時代だった。80年代の初期には、マクロ経済問題と債務救済問題に直面し、その後半は、社会問題と環境問題が世界銀行の中心課題となった。当時注目を集めていたいくつかの計画を方針道理に推進していないという、市民団体からの非難も上がった。世界銀行の質に対する不安に対応するため、ワッペンハウス報告書が作成され、その後改革に向けた対処の方法が議論された。しかし世界銀行に対する批判の声は依然として衰えず、1994年にマドリッドで開催された世界銀行総会の際にピークに達した。 それ以来、世界銀行グループは大きな進歩を遂げ、内部の効率改善と外部の効果向上に向けて努力を重ね、クライアント諸国からはサービスなどの質の面で進歩が見られたことが評価されている。  今日の世界銀行は、貧困削減をあらゆる業務の目標として定めており、多方面の専門知識を持つさまざまな職員が業務を遂行している。今後の課題は、第一に、アフリカ諸国を貿易によって発展させていくためにしっかりした人材育成や産業基盤、社会福祉、環境などを整備していくことである。第二に、貧国と呼ばれるような農業生産力が低い国々でもインドネシアの「緑の革命」のように研究開発を進め解決策を見つけることである。第三に、貧困から脱するために、政府が援助資金をどう運用したか開示、そして再検討し、無駄を省くことが大切である。現在は世界銀行だけでなく多くの機構が貧困をなくそうとがんばっているが、ひとつの問題に多くの機構が取り掛かるのではなく、各機構がそれぞれの役割を持てばより効率的な支援ができる。いずれっもめ耳得る結果はすぐに出ないが少しでもよいと思われることを実行し、長期的に見たときに少しずついい方向に働いているようにすることが重要である。 2.IMF(国際通貨基金)  IMFは、1944年に米国ニューハンプシャー州のブレトンウッズで開催された連合国の国際会議の場において設立された。そしてその際に、国際復興開発銀行(IBRD)、GATT(関税・貿易に関する一般協定)の創設も合意された。そのブレトンウッズで開かれた第二次世界大戦後の国際通貨体制を話し合う連合国の国際通貨会議の場において、IMF設立協定が調印され、実際に設立されたのは1946年3月である。 IMF協定に記載されたIMFの設立目的とは、戦争によって混乱した国際通貨制度を再構築し、自由貿易を発展させる為に安定した為替相場を維持することと、世界経済の安定化のための経済調整政策の実行である
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  • 世界銀行の役割と影響
  •  われわれは現在、世界の総所得が年間31兆ドルにものぼる大変豊かな環境下で暮らしている。この豊かな世界では、1人あたりの年間平均所得が4万ドルを超える諸国もある。  反対に、途上国の人口の半数を上回る28億人もの人々が、年間700ドル以下の貧しい生活をしている。そのうちの12億人は1日1ドル未満の生活を強いられている。  その結果、途上国では毎日33000人もの子どもたちが死亡している上に、1分に約一人余りの女性が出産で命を落としている。さらに1億人を超える子どもたちが貧困のために通学しておらず、その大半は女子でしめられている。  世界人口は現在も増え続け、今後50年間に30億人増加すると考えられている。  そのような中で、貧困を削減することは並大抵のことではない。  世界銀行は、こうした富裕国と貧困国の壁を乗り越えて、豊かな国の資源を貧しい国の発展に役立てようとしている。世界最大の開発援助の資金源のひとつである世界銀行は、学校や病院の建設、給水や電力の供給、疫病との闘い、環境保護といった方面で途上国政府を支援している。  「世界銀行」という名称は国際復興開発銀行 (International Bank for Reconstruction and Development)と国際開発協会(International Development Association)の総称として使われている。IBRDとIDAは低利の貸付、無利子の融資、グラントを途上国に提供している。  ワシントンD.Cにある世界銀行の本部と109カ国に置かれた現地事務所には、世界の大多数の国々から集まった開発関係のプロフェッショナルがおよそ1万人働いている。  世界銀行は、一般に使われる意味での「銀行」ではない。国際連合の専門機関の一つである世界銀行には現在184カ国の加盟国が参加している。世界銀行の資金調達方法や資金の使途に対する責任は、これら加盟国が共同で負っている。
  • レポート 経済学 世界銀行 国際通貨 IMF IBRD IDA
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