「保育」という言葉を聞いて「育てる、心を育てていく、保育園、幼稚園、子ども、保育士。…」などさまざまなイメージが浮んでくる。「保育」ということばは広義には保育所や幼稚園における乳幼児を対象とした“集団施設保育”と、家庭における乳幼児を対象にした“家庭保育”の両方を含む概念として用いられると考える。対象とする乳幼児が幼く、ひ弱な存在であるため、保護し、いたわりながら教育することの必要性が考慮されたもので、保育とは“養護”と“教育”とが一体になったものとして考える必要がある。養護的な営みの中にも教育的作用が含まれており、教育的働きかけのなかにも養護的な要素が含まれていると考える。
“養護”は、子どもの身体や情緒に対する保育者の働きかけ、配慮のことであり、具体的には安全、保健、食事、休息などの保護や世話、食欲、排泄などの生理的欲求の充足、受容、信頼、愛情などの安定の保障などと考えられている。基本的生活習慣にかかわる事である。また、“教育”ということばは、広義では人間形成に作用するすべての精神的な影響をさしている。こうした観点からすればおとなと子どもが一緒にいれば、そこに何らかの教育が行われているということになる。しかし狭義では、ある意図を持って人間形成(子どもの発達)に働きかける過程、または機能をさしている。保育所や幼稚園では各領域に示されている“ねらい”を達成するために“内容”に示されている事項を園生活の全体を通じて指導し、子どもの発達を促すことであるということも出来る。
「「保育」とは何かについて論ぜよ。」
「保育」という言葉を聞いて「育てる、心を育てていく、保育園、幼稚園、子ども、保育士。…」などさまざまなイメージが浮んでくる。「保育」ということばは広義には保育所や幼稚園における乳幼児を対象とした“集団施設保育”と、家庭における乳幼児を対象にした“家庭保育”の両方を含む概念として用いられると考える。対象とする乳幼児が幼く、ひ弱な存在であるため、保護し、いたわりながら教育することの必要性が考慮されたもので、保育とは“養護”と“教育”とが一体になったものとして考える必要がある。養護的な営みの中にも教育的作用が含まれており、教育的働きかけのなかにも養護的な要素が含まれていると考える。
“養護”は、子どもの身体や情緒に対する保育者の働きかけ、配慮のことであり、具体的には安全、保健、食事、休息などの保護や世話、食欲、排泄などの生理的欲求の充足、受容、信頼、愛情などの安定の保障などと考えられている。基本的生活習慣にかかわる事である。また、“教育”ということばは、広義では人間形成に作用するすべての精神的な影響をさしている。こうした観点からすればおとなと子ども...