『高齢者が求める福祉専門職についてまとめよ。』
わが国は、急速に高齢者率が増加し、少子高齢化、女性の社会進出、核家族化などにより介護機能が低下している。そして、介護期間の長期化などにより、介護は家族だけでは賄えない大きな社会問題となっている。
これに対応する施策として、専門職として社会福祉士、介護福祉士などが誕生し法制化され、さらに介護を社会全体で支える介護保険制度が導入された。
だが、今後も高齢化は進展し、それに伴い要介護者も増加し、福祉ニーズも多様化する時代となった。そのことも踏まえ、高齢者が求める福祉専門職について考えていきたい。
1 介護のもつ意義について
「介護」とは、老齢または心身障害に加え、社会的原因によって日常生活を営む上で困難な状態にある個人を対象にして、専門的な対人援助を基盤に、身体的、精神的、社会的に健康な生活の確保と成長、発展をめざし、利用者が満足できる生活の自立をはかるため、生活の場面で介助、家事、健康管理などの援助を行うことである。
2 福祉専門職者の資質について
福祉専門職者の役割は、このような困難な状況の人々が人間としてあたりまえの願望を実現できるよう、...