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「学校教育は､現在､転換の時期に当面しているが､教育の今後の展開を予測する時にどのような視点から考えておくのがいいだろうか。　その論拠を示しながら､教育の方法と技術についてどのような研究能力を習得しておく事が必要か。」
今後の教育の展開はどうなるのか。それを予測するにはさまざまな方法論・視点がありうるが、ここでは高度経済成長期からバブル経済崩壊、そして長引くデフレ不況
という経緯を経て、現在の社会で顕在化している主要な社会問題を切り口に、述べてみたい。
　一点目は二極化する生徒の学力。二点目は深刻化する未成年者（特に小学生から高校生までの年齢層）による
無慈悲な凶悪犯罪。それらの顕在化してきた重要課題に対して、我々はいま何をすべきなのか。この命題について考えをいたし、それを具体的に示すことが、すなわち将来の展開を予測する上での視点そのものとなろう。
まずは出来る生徒と出来ない生徒のすべてに柔軟に対応することの可能な、学力の向上のためのシステムを構築することである。それは一方的指導によるものではなく、生徒の主体性を引きだすものであることが前提である。　効率性の最優先を是とする高度経済成長...

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