【1】結果
以下に今回の4月から7月にかけて行った玉露粉の成分定量の実験結果を示す。
また横に五訂増補食品成分表2006から引用した玉露の食品成分を比較するために示した。
さらに数値を比較しやすくするために、棒グラフを作成した。
【2】考察
【1】における実験結果と食品成分表の比較により、今回の実験はおおむね成功であったと言える。
しかし、水分と脂質においては成分表との少し数値の差が大きかった。
特に脂質においてはその差が1.9もあった。
この原因としては、抽出を行う際の手順に問題があったと考えられる。
次に、お茶の一般成分の中のタンニンについて詳しく考察を行おうと思う。
タンニンの作用について調べてみたところ、タンニンは苦味に大きな影響を与える物質であることが分かり、同時にタンニンは玉露の苦味にも大きく影響しているということが明らかになった。
次に玉露以外のお茶にもタンニンは多く含まれていると考え、さらにその含有量はお茶の種類によってばらつきがあると推測した。
よってまずは、【お茶中に含まれるタンニン量】について考察を行おうと思う。
まずは代表的なお茶としてあげられる、抹茶、煎茶、番茶、ほうじ茶、かまいり茶、ウーロン茶、紅茶可食部100gあたりのタンニン含有量を調べた。
結果は次の表に表した。
よって表から単に「お茶にはタンニンが多く含まれる」とひとまとめに言っても、その含有量は種類によって異なり、9.5〜20.0と含有量には幅があることが分かった。
またタンニン含有量が特に多いのは紅茶、かまいり茶、煎茶であり、今回実験で用いた玉露のタンニン含有量は先程示したとおり10.0であるので、お茶としては一般的、もしくは少し少なめであると言えるだろう。
玉露の一般成分レポート
実験実施日2006年5月2日~7月25日
レポート提出日2006年7月28日
【1】結果
以下に今回の4月から7月にかけて行った玉露粉の成分定量の実験結果を示す。
また横に五訂増補食品成分表2006から引用した玉露の食品成分を比較するために示した。
さらに数値を比較しやすくするために、棒グラフを作成した。
玉露可食部100g中に含まれる各成分(g)
実験数値食品成分表水分2.13.1灰分6.26.3脂質2.24.1たんぱく質31.629.1炭水化物43.943.9カフェイン3.53.5タンニン10.510.0
【2】考察
【1】における実験結果と食品成分表の比較により、今回の実験はおおむね成功であったと言える。
しかし、水分と脂質においては成分表との少し数値の差が大きかった。
特に脂質においてはその差が1.9もあった。
この原因としては、抽出を行う際の手順に問題があったと考えられる。
次に、お茶の一般成分の中のタンニンについて詳しく考察を行おうと思う。
タンニンの作用について調べてみたところ、タンニンは苦味に大きな影響を与える物質...