生活科の子どもの主体的な活動の姿を基にしたカリキュラムについて。
生活科の教育活動を学び、体験、かかわり、遊びをキーワードに述べる。
生活科のカリキュラムについて
生活科の目標は「具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養う。」である。その中で以下の視点を求められている。
(1)体験の重視、遊びを取り入れる授業
「具体的な活動や体験」とあるように、教科書を中心にして教師から学ぶという方法だけでなく、具体的な活動や体験を重視して、からだ全体で様々な方法を使って学ぶことが重要とされている。活動や体験を通じて生まれてくる知的な気付きを大切にすることが、子どもの「学び」を大切にする授業となる。
このような活動をする上で「遊び」を取り入れることが多い。教師が適切な題材を選んで子どもが楽しく活動することを通じて、問題解決の力を養ったり、仲間作りや関係作りを自然に行うことができる。
(2)個性を生かす活動
活動や体験を重視することは同時に、単に教えられることを学ぶだけでなく自分自身の気づきや学びを大切にすることであり、教師の立場からすると個性をいかに生かすことができるかということである。一人一人に細かい配慮をしながら、子どもが集団の中で自分のあり方に気付くよう導き、自分自身の成長に気付かせていくことが重要である。
(3)家庭や地域との関わり
「かかわり」も重要なキーワードである。その中には、教師や友人などの学校の中の関係や、「身近な人々、社会及び自然とのかかわり」とあるように、学校外の地域社会や、自然との関わりも含まれている。これらの自分の周囲を取り巻く様々な環境へ触れ、理解すると共に「日常生活に必要な習慣や技能を身に付けること」というこれまで教科学習では重要視されていなかった観点も考慮してカリキュラムを作る必要がある。
事例考察
上記の視点を中心に実際の事例を考えながらカリキュラムの考察を図る。まず1年生の活動として、「やさいを作って、みんなで食べよう」「冬をたのしく」という活動を取り上げる。
「やさいを作って、みんなで食べよう」の一番の目的は植物を通して自然とかかわりを持つことである。自分で育てる植物を選び、自分の手で植物を育てるという体験を通して自然の持つ強さや弱さに触れ、自然を大切にし愛する心を養う。また、育てるという作業を学級集団で協力しながら行うことで他の児童とのかかわりを通して自分を成長させていくことも期待できる。植物を育てる「体験」をすることで子どもは自然と「かかわり」、周囲の友人と「かかわり」、自分と周囲を共に成長させることにつながっている。
それに対して「冬をたのしく」は「遊び」を中心とした活動となっている。活動の概要としては、こまとけんだまを自分たちで着色してオリジナルのものを作り、それをつかって名人になるよう練習しようというものである。こまやけんだまという「遊び」を通じて、すでに上手くできる大人や上級生、友人とかかわりを持って学ぶ機会を作ったり、自ら練習・工夫することによって自分の望む姿に成長しようと試行錯誤する姿勢を学ぶことができる。ここで「遊び」を取り入れることによって子どもが没頭するような機会を提供し、また相互に関われるような場を提供することで主体的・能動的な態度や能力を身につけることを促している。
次に2学年の例として、「ふねを作ってあそぼう」と「ワクワク
生活科の子どもの主体的な活動の姿を基にしたカリキュラムについて。
生活科の教育活動を学び、体験、かかわり、遊びをキーワードに述べる。
生活科のカリキュラムについて
生活科の目標は「具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養う。」である。その中で以下の視点を求められている。
(1)体験の重視、遊びを取り入れる授業
「具体的な活動や体験」とあるように、教科書を中心にして教師から学ぶという方法だけでなく、具体的な活動や体験を重視して、からだ全体で様々な方法を使って学ぶことが重要とされている。活動や体験を通じて生まれてくる知的な気付きを大切にすることが、子どもの「学び」を大切にする授業となる。
このような活動をする上で「遊び」を取り入れることが多い。教師が適切な題材を選んで子どもが楽しく活動することを通じて、問題解決の力を養ったり、仲間作りや関係作りを自然に行うことができる。
(2)個性を生かす活動
活動や体験を重視することは同時に...