項目
1、はじめに
2、点滴静脈内注射の方法、手順、留意点
3、筋肉注射の方法、手順、留意点
4、皮下注射の方法、手順、留意点
5、皮内注射の方法、手順、留意点
6、静脈注射の方法、手順、留意点
7、必要物品
8、処方箋確認から後片付
●はじめに
《注射による与薬法》
注射とは注射器具を用いて薬液を体内に注入することである。注射法は経口的与薬法と異なり、消化管の作用を受けないまま直接血液中またはリンパに吸収され、吸収後も肝臓の解毒作用を受けないうちに組織に達する。遵って効果も
速やかで確実である。
しかし、薬液の種類や用量、注射部位の選択、無菌操作など十分な注意を払わないと多くの危険を伴う。
<注射に伴う危険>
① 神経の損傷
※皮下注射の場合は通常上腕外側の後ろ寄りに注射針挿入する。
(上腕外側周辺の深部筋肉間を桃骨神経が走っているために、注射部位を慎重に選択し、正確に皮膚組織へ注入しないと桃骨神経麻痺をおこす)
※筋肉注射の場合、通常殿部に注射するが、部位の選択を誤ると坐骨神経麻痺をおこす。上腕三頭筋へ注射して橈骨神経麻痺を起こす場合もある。
※静脈注射の場合は正中神経、内側、外側の前腕神経を損傷しやすい。
②静脈注射時の注入速度による障害
※急激な静脈血管流量の増大は送血量の増加となり、心臓が増加した仕事量に耐えられない場合肺静脈のうっ血が起こりそれが原因で肺水腫をきたすことがある。
※薬液注入量は医師が決定するものであるが、特に老人、心臓の弱い人、腎臓の悪い人の注入は注意して行う。
③感染
※薬液を体内に注入する場合、注射針によって皮膚や筋肉あるいは血管を傷付けるので注射器を不潔にしないことや注射部位の皮膚消毒は十分に行う。(アルコール綿にて十分に皮膚を拭く、アルコール綿は清潔ではない、アルコールにより皮膚の汚れを落とし乾燥させる。注射針はアルコール綿でけして拭かないこと)
④患者の心理
※不安感を与えないように説明を十分に行い、緊張感を少なくしてあげる。
※安楽な体位にて気持ちの配慮をする。
《皮下注射》
* 薬液を皮下に注入することである。皮下組織を刺激しないで吸収をよくすることが大切である。用いる液は体液等張であることが絶対条件である。
(注射部位)
* 太い血管が表面に少なく、神経を損傷する危険の少ない比較的感受性の弱いところ
注射
《注射による与薬法》
注射とは注射器具を用いて薬液を体内に注入することである。注射法は経口的与薬法と異なり、消化管の作用を受けないまま直接血液中またはリンパに吸収され、吸収後も肝臓の解毒作用を受けないうちに組織に達する。遵って効果も
速やかで確実である。
しかし、薬液の種類や用量、注射部位の選択、無菌操作など十分な注意を払わないと多くの危険を伴う。
<注射に伴う危険>
神経の損傷
※皮下注射の場合は通常上腕外側の後ろ寄りに注射針挿入する。
(上腕外側周辺の深部筋肉間を桃骨神経が走っているために、注射部位を慎重に選択し、正確に皮膚組織へ注入しないと桃骨神経麻痺をおこす)
※筋肉注射の場合、通常殿部に注射するが、部位の選択を誤ると坐骨神経麻痺をおこす。上腕三頭筋へ注射して橈骨神経麻痺を起こす場合もある。
※静脈注射の場合は正中神経、内側、外側の前腕神経を損傷しやすい。
②静脈注射時の注入速度による障害
※急激な静脈血管流量の増大は送血量の増加となり、心臓が増加した仕事量に耐えられない場合肺静脈のうっ血が起こりそれが原因で肺水腫をきたすことがある。
※薬液注入量は医師...