酸素吸入の目的、適応、合併症、注意点、看護、観察

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    酸 素 吸 入
     酸素吸入とは、酸素を肺胞内から吸収させ、全身的効果を得るために行う方法で、酸素療法と言われている。
    《目的》
    高濃度の酸素を吸入することによって、組織に酸素の欠乏した状態。すなわち、低酸素症を治療する。
    《生理》
    人間が生命を維持するためには酸素が不可欠であるが、外界の酸素が生体の組織に利用される為には、まず酸素が肺胞に入り、ついで血液によって運ばれる。酸素吸入では、肺胞気の酸素の濃度を高め酸素分圧を上圧昇させることが必要。
    《適応》
    肺が正常で、低酸素症をひき起こす場合。
    大気中の酸素不足(高空、高山、地下)呼吸する酸素分圧が正常より低いときに起こる。
    呼吸筋麻痺、薬剤による呼吸中枢の抑制、脳外傷(これらは、酸素療法以外に気道確保も必要)
    換気と血流比の異常による低酸素症 ⇒ 肺炎、肺水腫、肺気腫、先天性心疾患など。
    これは呼吸と循環を含む換気面の異常により酸素の血液への取り込みが障害された時に起こる。
    血液による酸素運搬不足。
    循環不全 ⇒ 出血、ショック、心不全。
    貧血 ⇒ ヘモグロビン減少、異常、赤血球減少。
    中毒 ⇒ 一酸化炭素中毒。
    その他。
    《合併症》
    ...

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