小児の経管栄養
目的
経口による栄養摂取が困難な場合や、高カロリーの栄養補給が必要な場合にチューブを通して十分な栄養をあたえ、栄養状態を良好に保つ。
適応
吸啜、咀嚼、嚥下機能が不十分な場合
呼吸困難、意識障害のある場合
重度の衰弱、あるいは食事を拒否する場合
食道、消化管の奇形、通過障害
口腔、顎部、食道などの手術患者への栄養補給、創傷の安静保持
経口することが他臓器への負担になると判断された場合
在胎週数32週以下あるいは体重1500g以下の未熟児
予測される危険性または合併症
表1を参照
経管栄養法の種類
1.チューブ栄養法
経鼻的にチューブを咽頭、食道を経て胃の噴門下まで挿入する。
(Mgゾンデ8~14Fr アトムチューブ3~8Fr)
チューブの目安は 未熟児: 3~5Fr 乳 児: 5~7Fr 幼 児: 7~10Fr 学 童: 10~14Fr 2.胃瘻・腸瘻栄養法
観血的に腹壁、胃壁に小穴をあけ、カテーテルを留置する。
(バルンカテーテル)
3.経鼻空腸栄養法
チューブを幽門を越えて十二指腸や空腸に挿入し長期間留置する。
(EDチューブ) ...