手術部の輸血に関すること

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    手術部の輸血に関すること
    目的
    循環血液量の維持・回復
    組織への血液運搬量の改善
    血液凝固能の改善
    適応
    出血量が循環血液量の15%以上(体重50kgの成人の場合、約600ml以上)になると、血圧の低下や心拍数の変化が現れ輸血が必要になる。輸血を開始する検査所見の目安は、ヘモグロビン値:10g/dl、ヘマトクリット:30%である。
    不適応
    宗教上の理由等で輸血の同意が得られない場合(例:エホバの証人)
    予測される危険性
    型の異なる血液や交差試験をしていない血液を輸血されることにより溶血性反応が起こる危険性がある(同姓同名の場合は要注意)。
    副作用(輸血後短時間で出現するもの)
    溶血反応
    即時型溶血性反応  症状:輸血静脈の熱感、顔面紅潮、発熱、ショック症状(血圧低下、頻脈、皮膚蒼白など)
    非溶血反応
    アレルギー反応  症状:全身の紅斑、蕁麻疹、掻痒感、軽度の発熱、喉頭浮腫、喘息様発作
    循環系過負荷  症状:頚静脈怒張、呼吸困難、チアノーゼ
    低カルシウム血症(クエン酸中毒)  症状:喉頭痙攣、筋痙攣、全身痙攣
    塞栓症  症状:咳嗽、呼吸困難、チアノーゼ
    必要物...

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