セデーション(sedation)
当病棟ではセデーションを静脈麻酔による鎮静、鎮痛とする。
目的
諸検査は病気の診断や経過及び治療の効果を知るために重要であるが、成長発達段階にある小児は認知能力の未熟さやコミュニケーション能力の未発達により検査・処置の目的・必要性を十分理解することができない。そのため、小児は恐怖心や不安により、啼泣や体動が激しく長時間の静止や同一体位を保つことが困難である。そこで睡眠導入剤や静脈麻酔剤が必要となる。静脈麻酔剤は睡眠導入剤よりも鎮静、鎮痛が計れ、確実に検査・処置が行える。
対象
学童前期までの小児で検査・処置時、安静が保てない患者
疼痛に耐えられないと判断される処置を受ける患者
適応
CT、MRI、核医学検査、放射線療法、穿刺・生検
必要物品
指示薬(下記参照)、救急薬品、アンビューバック、18G・21G注射針各数本、注射器各数本、生食20ml、アルコールワッテ、(IVH挿入患者の場合はイソジン、ハイポアルコール、セッシ)、酸素ボンベ、酸素マスク、パルスオキシメーター
血管確保用点滴セット(ソリタT1:200、24Gジェルコ針、輸液セ...