オムツ使用がもたらす弊害
オムツは、トイレなどでの排泄が困難な患者にとって、衛生的に排泄物を処理でき、安心して活動できるメリットがある。一方、以下のような弊害もある。オムツ使用の必要性をよく検討し、弊害を最小にすることが大切である。
1.QOLの低下
排泄は最後まで自立していたい部分。人の手を借りることで、自尊心の低下が起こりやすい。
また、オムツ使用により排泄機能自体も低下していく。
2.ADLの低下
トイレへ行く機会が減り、活動量が減る。オムツ装着により動きにくくなる。
3.介護負担の増大
オムツ装着による排泄機能低下は、1回のオムツ交換にかかる介護量も増加させ、介護者(家族)の介護負担の...