PCPS ( Percutaneous Cardiopulmonary Support System )
目的
PCPS(経皮的心肺補助装置)は、大腿動静脈から経皮的に挿入したカテーテルより送脱血を行なうことにより、部分体外循環を行う装置である。
重篤な循環不全(心筋梗塞、心筋炎、広範囲肺塞栓、血栓弁、不測の心停止など)、および呼吸不全が原因で心停止またはそれに近い状態に陥った場合(溺水、窒息、喘息重積発作など)に、経皮的穿刺と簡単な装置を用いて速やかに対応できるもの。適用する場合には、心肺機能不全が悪循環となりMOFに陥る前に開始することが重要である。
適応
薬剤コントロールによってもForresterⅡ度以上を示す心筋梗塞症例。
IABP無効症例。
Refractory arrhythmia。
心不全の予測される状態に:Supportive PTCA,Failed PTCAに予防的に施行。
心筋炎性心不全の管理に。
救急室での心蘇生の一補助手段として。
急性呼吸不全あるいは、肺塞栓に対してECMOとして。一般的には10日以内に回復可能な疾患に対して用いられる。
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