定位的脳手術(病棟での準備)

閲覧数2,793
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    定位的脳手術(病棟での準備)
    定位的脳手術とは
    定位的脳手術とは「目標点の位置を定めることによって行う脳手術」を意味する。従来は脳内の基準線(前後交連線)から目標点への距離を求めて行われていたが、現在はヘッドフレームを装着した状態でCTもしくはMRIを施行し、フレームの中心点から目標点への距離を座標(x、y、z)として求める方法が一般的である。定位脳装置にCT,MRIから求めた座標をセットすれば、脳表のどこから針を刺してもその先端は目標点に達する。
    従って、手術室へ担送する前に、ヘッドフレームを装着しCT撮影を行う必要がある。
    目的及び対象
    1.脳出血
    保存的治療を行うには血腫が大きく周囲の脳浮腫も強いが、開頭術を行うほどの大血腫ではない症例に対して行う。血腫中央の座標を求めて脳表の1点から針(直径4mm程度)を刺すと針先は血腫の中央に入るのでそこから血腫を吸引する。最近では内視鏡と併用して血腫を吸引する場合もある。
    2.脳腫瘍
    1)生検術
    腫瘍が脳深部にあり、通常の開頭術で病巣に達するには正常脳の損傷が大きくなってしまう症例に対して行う。視床、脳幹などに発生した脳腫瘍が...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。