椎間板造影(discography)
目的
椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患に対して、透視下において椎間板の髄核内に造影剤を注入してX線撮影を行い、その造影像より椎間板の変性状態や髄核の脱出を知り、診断治療に役立てるもの。
髄核の変性があると造影剤の注入量は増加する。また造影剤注入時に日頃の愁訴と同じ部位に同じような放散痛が出現するすることがあり、この注入時の痛みの存在が造影像と共に部位診断の助けとなる。
適応
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、そのほか椎間板線維輪の亀裂変性状態を実証する疾患
脊椎カリエス、化膿性脊椎炎
禁忌
ヨード過敏症患者、痙攣・てんかん発作の既往のある患者、重篤な甲状腺疾患患者、重篤な感染症患者
合併症
髄膜刺激症状(頭痛、悪心・嘔吐、しびれ感、四肢の麻痺、痙攣発作、知覚異常、血圧低下等)
感染
必要物品
1.実施場所へ持参するもの
皮膚消毒剤(イソジン、ハイポアルコール)、滅菌ゴム手袋、局所麻酔剤(0.5%・1%キシロカイン)、ガーゼ交換用具(滅菌ガーゼ、鑷子、ごみ袋、シルキーポアドレッシング3号)、滅菌大デッキ、滅菌穴あきデッキ、ロック付ガラスの...