脊髄誘発電位(SEP:Spinal Evoked Potential)
目的
脊髄自体の電気の伝導性を波形で表し波形の変化によって脊髄内の病変の広がり、程度を知る。(波形に影響を及ぼす因子として圧迫・伸展・阻血低酸素状態がある)
モニタリング施行にて手術中に加わる脊髄への傷害を防ぎ、また術後脊髄への変化がないかを知る。
適応
後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、側彎症、頚髄症等、多椎間レベルに障害を認め、単純X線撮影や脊髄造影、MRI等によって責任病巣を決定することが困難な患者。
禁忌
痙攣・てんかん発作の既往のある患者、易感染症患者
予測される危険性
感染
血腫
脊髄損傷の危険性
必要物品
1.実施場所へ持参するもの
皮膚消毒剤(イソジン、ハイポアルコール)、滅菌ゴム手袋、局所麻酔剤(0.5%・1%キシロカイン)、ガーゼ交換用具(滅菌ガーゼ、鑷子、ごみ袋、シルキーポアドレッシング3号3枚)、滅菌大デッキ5枚、ガラスの注射器(10ml、2~3本)、ディスポの注射器(10ml、5ml各2本)、注射針(18G)、硬膜外針(17G・80mm、3~4本)、カテラン針(22G)...