経皮的冠動脈形成術 (PTCA:percutaneous transluminal coronary angioplasty)
目的
狭窄の強い冠動脈にバルーン付きカテーテルを挿入し、狭窄部分でバルーンを膨らませ、動脈内腔のアテローム(粥状動脈硬化)を破壊して狭窄部分を拡大させる。
対象
狭心症、心筋梗塞などの冠動脈閉塞疾患の患者
禁忌
ヨード過敏症、出血性素因、重症の肝、腎疾患
非代償性心不全
精神病患者や本人の協力が得られない患者
重症感染症患者
高齢者 上記の場合はリスクが高い
予測される危険性または合併症
心筋梗塞(急性冠閉塞)
動脈塞栓症:形成された血栓が、下肢塞栓症、脳梗塞などを引き起こす可能性がある
心臓の穿孔:心腔内でカテーテル操作中に先端を心筋に押し込んでしまうような場合に起こる。 心タンポナーデによる胸痛、背部痛、頻脈、血圧低下、心拍出量低下、心停止などを生じる。
不整脈:心房細動、心室細動、心室頻拍、房室ブロック、徐脈など、カテーテルの心房、心室、刺激伝導系への刺激のために起こる。
ショック:出血、薬剤アレルギー(造影剤、抗生剤、麻酔剤)...